<あらすじ>

住宅地の奥にひっそりと佇む、おひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」。
この喫茶店には、がんばっている毎日からちょっとばかり逃げ込みたくなったお客さんが、ふらりと訪れる。
SNSで発信される〈ていねいな暮らし〉に振り回されたり、仕事をひとりで抱え込んだりして、疲れたからだと強ばった心を、店主そろりの料理が優しくほぐします。

(Amazonより引用)

 

<感想>

森のような場所にある喫茶店を舞台に、訪れる人がほんの少しだけ癒される五つからなる連作短編集。とっても優しい気持ちになれる物語ばかりで読み終わったあと、凄くホッとした。

コロナ禍の殺伐とした空気や変わっていく日常に対する気持ちの在り方など、まさに今思っていることや現在進行形のことなので、ものすごく共感できたし、なんというか今読めてよかった。ちょっとずつ話が繋がっているのもいいし、出てくるメニューがどれも美味しいそう。

この本は雨の日とか夜とか、ゆっくり家の中で大切に読むのが個人的にはいいなあと思う。