〈あらすじ〉

ある朝、目を覚ますと手首から腕にかけて「神様当番」と太くて大きな文字が書かれていた! 突如目の前に現れた「神様」を名乗るおじいさんの願いを叶えないと、その文字は消えないようで……。「お当番さん、わしを楽しませて」幸せになる順番を待つのに疲れた印刷所の事務員、理解不能な弟にうんざりしている小学生の女の子、SNSでつながった女子にリア充と思われたい男子高校生、大学生の崩れた日本語に悩まされる外国語教師、部下が気に入らないワンマン社長。奇想天外な神様に振り回されていたはずが、いつのまにか彼らの悩みも解決していて……。青山美智子氏が贈る、笑えて泣けるエンタメ小説です。巻末には、大人気ミニチュア写真家であり、本作のカバーを手がけた田中達也氏との対談も収録しています。

(Amazonより引用)

 

<感想>

ファンタジーのような内容なのに、妙に説得力のある物語に引き込まれてしまった。

五人それぞれを応援したり、共感したりしながら最後まで楽しく読めた。本当に大切なことって自分自身で気付くしかないし、自分自身の中にあるんだよね。

出てくる神様が可愛くて、自分の所にも来ないかなと思ってしまいました。

連作短編集になっているので、登場人物が繋がっていたり、前に出てきた人が最後出てきたり、誰もが物語の中で主役になったり、脇役になったり、そういう物語の繋がりも青山さんの作品の魅力で好き。