【かくがり物語】
第1章 第1話 「たのみの綱、切れた」
第4章 第18話「グランドのない野球部」
【詩】
【徒然五行詩】
【その他】
【ブログネタ】
「当たり前だろ!お前に決まってんだろ!」 いくつになってもおばさんじゃありません
【奴が言うには・・・】
【かくがり物語】
第1章 第1話 「たのみの綱、切れた」
第4章 第18話「グランドのない野球部」
【詩】
【徒然五行詩】
【その他】
【ブログネタ】
「当たり前だろ!お前に決まってんだろ!」 いくつになってもおばさんじゃありません
【奴が言うには・・・】



空はどんよりと曇っていた。早朝から冷たい雨が降っている。気温も上がらず、半島は寒い一日を迎えようとしていた。
「川崎から来てくれたんや!ありがとう!」
受け付けのテントで女子高生ボランティアが若すぎる黄色い感激の声をあげた。
「11才と17才はどうやろか」と高校生特有の話で盛り上がっていた。
小学生は初めから無理があることは、ホームページを開いた時からわかっていたが、あえて連れてきた。
「今度、日本のどこかで何かあったら一緒に行くぞ」
転職した時から常日頃息子たちには言っていた。長男は部活の試合が入っていたので今回は不参加だったので、次男坊との初めての二人だけの旅行が、初のボランティア旅行に重なることが本決まりになったのは、出発の前日3月29日のことだった。
テントの中にいた年配の男の人が声をかけてくれた。
「じゃあ、君はそこに座って、受け付けを手伝ってくれるかな」
中学生から保護者同伴で、とのルールを越えて、「できることを何でもやらせてもらいたい」という熱意をすぐに感じ取ってくれたその人の、粋な計らいが嬉しかった。
息子は行きの京浜東北線から眠っていた。
品川からの山手線、新宿からの夜行バス、翌朝の金沢からの七尾線、七尾からの能登鉄道、そして穴水から、ここ門前までの路線バス・・・と、全ての乗り物も、彼にとってみれば心地よいゆりかごでしかないのか?爆睡に爆睡を重ねられる。親の知らないところで、いつのまにかに「いい心臓」を養っていた。
2007年(平成19年)3月25日(日)午前9時41分58秒。石川県能登半島を襲ったマグニチュード6.9、震度6強の大地震は「能登半島地震」と命名された。 これまでの歴史の中でほとんど地震の揺れを知らなかったこの地方が、初めて体験するにはあまりにも大きすぎた。
門前バス乗り場から町役場までのメイン道路の両サイドの家屋が、その爪痕の凄まじさを物語る。黄色い紙の「要注意」と赤い紙の「危険」の貼り紙がいたるところに貼られている。
そこには「かわいそう」などという言葉は、あまりにも似つかわしくない。心が折れそうな土壇場の状況で、明日に目を向けなければ、一瞬にして暗やみのどん底に落ちていってしまいそうになる。人々を勇気づけるのは言葉ではなく行動しかないことを初めて肌身で感じた。
そんなところに、大人しかいないところに、底抜けに明るい小学生が、ボランティアの一員として、今、立っていた。
つづく
最愛の妻を突然不慮の事故で亡くし、残された一人息子アキラを男手ひとつで育てるヤスさん。
いつまでも子どもは子どもだが、でも大人へと成長していく事実への不安と喜び、そして、自分の手元から離れていく寂しさがたくさん詰まっていました。
家族は最後はバラバラになっていく・・・。
でも、死ぬまで、いや、死んでも家族であることに変わりはない・・・。
一緒にいられるのは本当に少しの間なのですね。
よく「全員野球」なんて簡単にいう
サードがゴロをさばき全力でファーストに送球する
サードが全力を出せるのはファーストのうしろにバックアップがいるおかげ
サードが安心して全力を出せるのはライトのおかげ
サードのナイスプレーはライトのナイスプレー
サードはライトに感謝して・・・
ライトはみんなから讃えられているサードの姿を嬉しく思い・・・
自分の陰の努力を誇りに思う
ベンチの控え選手がライトに「ナイスカバー!」と声をかける・・・
自分の陰の努力が認められるチームを誇りに思う
誰かに支えらているから頑張れる
「全員」とは試合に出ている選手だけでなく
ベンチにいる控えの選手も
練習を支えてくれた後輩も
朝飯を作ってくれた家の人も
グランド整備のおじさんも
今応援してくれているおばさんも
その存在のありがたみがわかるということ
それが「全員野球」
ひとつひとつのプレーの中に
キラキラとした人間模様がある
だから野球はおもしろい