建国記念日は父の誕生日

父がなくなって15年

次男が生まれて15年

 

次男が生まれて

2週間後に

”帰らぬ人”となった父

 

病院から退院する時

 

父の病室に寄って

次男を見せた

 

力なく笑った父

でも

とても嬉しそうだった

 

笑うことも

きっと忘れていただろうに

 

その笑顔を

家族みんなが記憶に刻んだ

 

 

「新生児を連れてくるな」と言ったけど

やっぱり合わせてあげてよかった

 

それは

父にとっても

次男にとっても

大事なことだったのだと

 

 

私は思う

 

生のバトンがそこで渡されたのだと

思うから

 

生きていたら父は83歳になっている

「歳取ったね」

 

母と映った昔の写真に

チューハイを差し出して

今日を終える

 

明日も寒いかな

でも

日差しは春を含んでいる

 

 

 

それが

最初に