ナカムー兄貴に週末のお誘いをしたはずなのに、
「いやぁ~、帰省しちゃうんだよね。 今週は撮影もあるしバタバタなんだよ。」
「だから、行くなら今からだな」
子持ちになってすっかり腰の重くなった俺を奮い立たせる兄貴。
ということで、深夜の国道14号を、
でかいバッグと長い竿を積んだバイクが走り抜けるのであります。
すっかりホームグラウンドになった船橋三番瀬海浜公園へ到着。
今回は、バサーADのテツも参加。
船橋在住のクセにシーバス童貞の彼には是非とも1本上げて欲しいところ。
今回はウェーディングではなく陸っぱり。
ほとんど波のないつるりとした海面に向かってキャストを開始。
久しぶりにライトロッドなので快適である。
飛距離は出ないが、軽いというのは楽ちんである。
しばらくして、ナカムー兄貴の竿がしなる。
バシャバシャ
ん?
シーバス特有のエラ洗いとは明らかに異なる音がこだまする。
ナカムー「キャーーーー!」
バリトンヴォイスが魅力のイケメンディレクターには似つかわしくない悲鳴。
急いで駆けつけると、岸に上がったのは、干潟のギャングアカエイ!
毒針に気をつけながらなんとかリリース。
フローティングミノーがスレ掛かりということは、どんだけエイがいるのかということの証明。
すぐさま場所変え。
若干潮通しのよさげなところで、早速ナカムーが45cmくらいのフッコを上げる。
ナカムーに続けとテンションの上がる俺とテツ。
・・・
・・・
・・・
そんな簡単に釣れませんよ。
だから釣りは面白いんです。
でも、
釣りたい・・・
アタリすらないまま黙々とキャスト。
2時間ほど経過したころだろうか、
やっと俺の竿が弧を描く。
うーむ、
軽い!
青物の引きの虜になってしまった俺には、シーバスはちょっと物足りない。
なんて言ってると、お魚に嫌われちゃうので、グッと気持ちを押し殺し、
シーバスの引きを楽しむ。
出会いに感謝し、
やり取りを楽しむ。
デカけりゃいいってもんじゃないさ。
引けばいいってもんじゃないさ。
みんなそれぞれ良さがあるのさ。
と、心を入れ替えて、お魚と戯れる。
ジャーン!
photo by テツ
テツはいいデジカメ持ってました。
いいなぁ、羨ましいなぁ。
まぁ、フッコですな。
生臭くないので、お土産になりました。
西川家の食卓にソテーと塩焼きが並びました。
その後、テツもフッコを上げ、めでたくシーバス童貞卒業。
まだ誰もスズキを釣ってないので、朝まで粘る。
・・・
1時間経過
・・・
2時間経過
・・・
3時間経過
東の空が明るくなってきた
・・・
・・・
ズン!
キター!
ktkr!
今までにない重量がロッドに掛かる。
ギュリリリリ
久々に聞くドラグ音。
・・・
・・・
おかしい、重すぎる。
全く浮いてこない。
ギュリリリリ
根掛りでなはい・・・
・・・
はっ!
まさか!
アイツだ・・・
アカエイだ・・・
それもデカイ・・・
こ、怖いよぅ・・・
ギュリリリリ
リリリ
リリリ
フッ
バレた!!
ということで、逃した魚(おそらくエイ)は大きかったわけです。