"Delight is Contagious"-喜びは伝播しやすい | STRATEGIC ENCHANTMENT

"Delight is Contagious"-喜びは伝播しやすい

最近のことではないが、「Sneakpeeq」というサイトと出合った。

http://www.sneakpeeq.com/


STRATEGIC ENCHANTMENT


簡単に言ってしまえば、ソーシャルを活用した共同購入サイトなのだが
面白いのが、Sneakpeeqには、商品ページに商品価格が書いてない点。

ユーザが興味のある商品のプライスタグをPeeq(覗く)して、初めて商品価格が分かるというもの。
また、新規ユーザーは、1日20回しかPeeqできない仕組み。

何が言いたいかというと、この”プライスタグ”をめくって、
商品価格を確認させるというユーザーエクスペリエンスの設計思想が
極めて素晴らしいということだ。

買い物をする時、衝動買いでも何でもいいが、顧客は必ず”プライスタグ”をめくる。
それを確認して商品を買うかどうかを決めることだって往々にしてある。

こうしたリアルライフに潜んでいるちょっとした経験や購入を後押しするであろうtips体験を、
オンラインの世界で再現させて購入意欲を盛り上げるという手法は非常に重要だ。

”Replicate”(複製、再現)という言葉をよく見かけるが、
オフラインで生活している中で、何気ない行動・意識・行為みたいなものを
オンラインで再現すると、まだまだ色んな可能性が眠っているようだ。

考えてみると、

・クルマに乗る時
・タクシーに乗る時
・靴を脱ぐ時
・手を洗う時
・料理をする時
・TVを観る時
・寝る時

等々、Internet of Things(モノのインターネット化)ではないが、
”Internet of Moments”(刹那のインターネット化)みたいな瞬間をとらまえる余地は
まだまだありそうだ。

こうした現象を捉えていくと、その底流に流れている思想は、
「Delight is Contagious = 喜びや快楽は伝播しやすい」という
一つのインサイトだと思う。

単純に、喜怒哀楽のうち、喜びほど伝播しやすい、自分ごと化しやすいモノはない。
それはオフライン、オンライン問わずだ。
この言語化されていない/できない領域をもっと真剣に考えてみると、
広大なマーケティングやビジネスの可能性が開けているとも言える。
Sneakpeeqはこの重要な視点を教えてくれている。

”Internet of Moments”改め、”Internet of Delights”に隠れている可能性。
モノ自体、サービス自体、UIやUEX自体を考える前に、
「そういえば普段やってるかも」「普段やっていて気持ちいい」といった当然のことや、
誰もが気づいていない瞬間を発掘する視座はオンラインの世界を考えるうえで、とても大切。

普段の観察力を磨くしかないな…

そんなこんなで、2012年の最初の1ヶ月が過ぎようとしている。