CAになると「食に対する興味」が自然と湧いてきます。
それはお客さまに提供する機内食にたくさんのこだわりと工夫が詰まっている、ということがひとつの理由に当てはまると思います。
多くのエアラインでは、機内食を様々な料亭・レストランの一流シェフに監修をお願いして、より美味しく、そしてワクワクする時間を提供出来るように努力を重ねています。
サービスするCAはその工夫やこだわり、シェフが込めた想いをきちんと理解し、お客さまに伝えることが大切です。
例えば機内での盛り付けの仕方や、料理のポイント(香り、食感、彩りなどのこだわり)、お出しするタイミングまで細かく決められていることもあり、CAは各々が事前に勉強をしてスムーズにサービス出来るようにしています。
メニューは路線やクラス(ビジネスクラス、ファーストクラス)、また季節によってももちろん異なるので、何通りもの盛り付けパターンをその都度覚える必要があり、準備がとても大切です。
こうして様々なこだわりの機内食を提供していくうちに、お客さまにどう表現すれば美味しさが伝わるのか考えたり、実際に機内食を監修しているシェフのレストランを訪ねてみたり、ワインとのマリアージュを勉強してみたり…
自然と「もっと知りたい・もっと伝えたい」という想いが高まって食に詳しくなるケースがとても多い=グルメな方が多くなるのです。
食は毎日関わるものなので詳しくなればなるほど日々の生活が豊かになり、心穏やかに過ごすことやいざというときに頑張れるエネルギーにもなってくれます。
ぜひ一つひとつの食事を大切に、料理の彩りや盛り付け方、お皿の選び方や温度、お酒との相性、出すタイミングなど少し細かな部分にも注目してみて、その奥深さを感じるよう意識して過ごしてみましょう。