飛行機といえば「機内アナウンス」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
「機内アナウンス」はお客さまに到着時間やサービス内容などをお伝えするだけでなく、突然の揺れや何かイレギュラーが発生したときに、的確に素早く情報をお客さまに伝える大切な役割があります。
この「機内アナウンス」ですが、(*会社によって様々だと思いますが)実は誰でもすぐに担当出来るわけではなく、社内のグレード資格を取らないとアサイン出来ない、というルールがありました。
自分の声が周りにどのような印象を与えているのか、その声色やボリューム、スピード、発音、抑揚などあらゆるチェック項目をクリアし、「機内アナウンス」をするに相応しい状態になるまで練習を続ける必要があるのです。
「機内アナウンス」は表情が見えないだけに、その「声」だけで人となりや気持ちを伝えることになります。
早口になり過ぎてしまえば、お客さまには何を言っているのか聞こえないかもしれないですし、焦っている印象を与えてしまいます。
機内はエンジンの音が常にする空間なのである程度の声のボリュームは必要ですが、あまり大きくなり過ぎると耳障りな印象を与えてしまい、お休みの方は突然のアナウンスに驚いてしまうかもしれません。
私は「機内アナウンス」の練習をして初めて、自分の声の特徴や癖、周りに与える印象などを認識するようになりました。
そして「声」もまた、自分らしさや人となりを構成する大切な一部なのだと感じたのです。
自分が思っている以上に相手に与える印象が大きい「声」。
「声」にも表情があるということをぜひ今から意識して、ひとつ一つの言葉を大切に伝えるよう心がけていきましょう。