結婚して、韓国に新しい家族ができた。
夫、そしてその両親、兄弟、親戚。
その中の一番大きな存在、
旦那様の、ション。
今でも、まだうちのダンナが、とは言い慣れない。
つい、彼がね…と、話してしまう。
どれぐらいで、ダンナと自然に言えるようになるのだろう。
ション、
彼とAUSで知り合ったときは、まだ青い25才の大学生。
日本の25才の男子に比べると、韓国の男の達はまだまだ幼い。
5歳ぐらいは違うのでは。
可愛いくて優しい子。
男としてみると、M男の部類。
芸能人でいうと、
よいこの浜口優や、韓国タレントだとキム・テウのような、
穏やかな、やわらかい、温かみのある感じ。
若い韓国女子の友達には、彼のどこに男を感じるの?
なんて何度か言われた。
韓国女子には可愛い男は、うけないよね。
だって、オッパーの国だもんね。
確かに、頼りない年下男は許されるが、
頼りない年上の男は、許し難い。
「頼れないと男じゃない」そう、思ってそう。
韓ドラ見てると、優しいだけの男は、主人公にはなれない。
絶対選ばれない。
ただひたすら、ヒロインに片思い続ける脇役が主流。
そりゃ、強くて男らしいに越したことはないだろうけど、
世の中の全ての男が、男らしくて、たくましくて、
強くて、背が高くて、頼りがいがあってって、何でもリードしてくれて、
そうでなくてもいいだろう。
私だって、可愛くて、女性らしくて、痩せてるわけでもないのだから。
ションは、俗に言う、優しいだけの男かもしれない。
男の色気もないし、
誰も彼に抱かれたいなど思わないだろう。
それでも、私にとってはとても大事な、大好きな人。
AUSのワーキングホリデーに行くまでは、
私もそういう引っ張って行ってくれる、男らしい男を捜してた。
ボディーガード、引率者、リーダー、そんな具合の男。
でも、AUSに行って、真の一人になって、
誰も助けてくれる人が居ない世界に行って、
何か価値観が変わった。
AUSに行った理由は、
「私は外国で、誰も知り合いのいない土地で、
一人でやっていけるのだろうか?」
と、言う、自分試しの旅立ちだった。
でも、一ヶ月もしないうちに、できてしまった。
もちろん、日本で英語の勉強も貯金もしていったけど。
アルバイトして、そのお給料で、家賃を払って、お酒飲んで、貯金して。
できるじゃない!
独立してるわ。そう感じた。
そういう自立できた時に出会ったのがション。
だから彼には何も手助けを求めてなかった。
彼氏は、別に私を守ってくれる、
引っ張っていってくれる人である必要は無かった。
だって一人で立っていられるんだから。
ただ、一緒に遊んで、傍に居てくれるだけでよかった。
この人との結婚するなんて、一欠けらも思いもしなかった。
そんな感覚で、ションと親しくなり、近くなって。
守ってくれる、彼氏ではなく、
ションは、相棒、パートナー。
そういう存在。
でも、離れたくは無い。居心地のいい相手。
たまに、テレビで23歳ぐらいの可愛い子がでてると、
ションが、「わぁー、23歳だってよー。」
なんて言いやがる。
「でもね、もし私が、23才ぐらいで、ションと出会ってたら、
絶対好きになってないよ。
わかった??」
私にだって、23歳の時期はあった。
男に依存していた、大殺界まっさかりの女。
今のある程度成長した私だから、理解できたションの良さ。
あの、可愛いくて青かったションも、今では立派な社会人3年生。
男らしく頼れる大人の男になりました。
人生、全てタイミングよね☆