岡林選手...2019年のドラフト会議では野手ではなくて投手として世間では知られていました。

 ファンの方々はご存知のとおり、岡林選手は高校卒業時まで投手だったからです。

 エースとして活躍していたので、当然のことながら野手としての守備及び打撃練習の経験はほとんどありません。

 ドラゴンズが野手として期待していると、ドラフト時に聞かされた高校の監督さんの不安そうな面持ちが印象的でした。

 

 しかし、当の本人はあまり意に介していないようでした。

 普通なら不安になりませんか?プロの世界で、経験の少ない方を選択できますか?

 岡林選手は言っています。「スカウトの方に、投手より野手の方がチャンスがある」と言われたから野手にしましたと…。

 

 そして、入団一年目のシーズン、ファームでの打撃成績はリーグ3位の打率.285とし、ウエスタン・リーグ優秀選手賞を受賞しています。

 打撃のコツは、「父親に遊撃手の頭の上を狙って打て」と教えられたことを実践しているとのこと。

 

 岡林選手の好成績には、先ず、抜群の野球センスを持っていることが勿論あるでしょう。

 さらに、素直な吸収力にあるのではないかと思っています。

 スカウトのアドバイスを参考にあっさりと野手に転向したこと。

 初めての本格的な打撃指導が、プロの指導者であったこと。

 そして、指導内容をグングン吸収できること。

 真新しいスポンジが水を吸うように...

 

 そして、岡林選手の強み...

 周平選手のように、指導受けている際に「本当は、この指導方法は自分に合っていないのでは」と疑問を感じたことはないのでは?

 根尾選手のように打撃論を求道しようとしていないのでは?

 プロの一里塚まで、岡林選手は二人のような時間はかからないと個人的は思っています。

 なぜなら、物事をシンプルに考えるタイプだからと思うからです。

 もちろん、いつかはプロの壁にぶつかるでしょうが...

 

 考え込むことが多い私には、彼の明快さが羨ましい。

 そうだ、先ず、遊撃手の頭の上を狙って球を思いっきり打つ!ですね。

 

 大島選手の次にセンターに立っているのは、岡林選手であることは間違いありません・・・