僕らは始め小さな魚だった
二人は寄り添って
大きな魚や深い海に怯えてた

でも二人はいつも
大きな魚よりも速く
もっと深い海に潜って


そして
いつか空を飛ぶ夢を語ったんだ


やがて僕らは成長して
もう広い海や大きな魚も恐れない
今は僕らが海を悠々と泳いでる


ずっと二人ならいいと思ってた



いつからか
彼女は空を見るようになった
もっと世界を知りたがった

彼女はそれからさらに速く
さらに深い海を泳いだ

僕は変わるのが怖かった
だからいっしょに泳がなくなった

彼女のヒレは柔らかな翼に
彼女の瞳は世界を映す宝石に


でも僕は

そんな彼女が好きな気持ちと
嫉妬に似た僻みと
置いていかれた寂しさから
黒い黒い地を這う魚になった



さらに時が過ぎた



空を飛ぶように跳ねる
虹の鱗を輝かせた
天使の翼を持つ彼女がいた

その瞳は
宝石のように輝いてるけど
瞳の奥は変わってなかった

凛とした泳ぎで彼女は
一匹の薄汚れた魚に近づいた


そう 僕の前に現れたんだ


僕は彼女を見れなかった
哀れな僕を見てほしくなかった
隠れるように逃げる僕に
彼女はこう言ったんだ


「生き方は違っても
姿形が変わっても
ココロまでは変えないで

ココロを閉ざしたままじゃ
伝わらないよ

だから
あなたがいつか飛ぶ時に
私をいっしょに居させてね

あなた一人じゃ無理でも
きっと二人なら叶うから」



僕はただ自分の弱さに
負けた事にしてたんだ

やりもしないで逃げてたんだ
つまらない嫉妬でいじけてたんだ



そう言った彼女は泳ぎ始めた

僕は少しその後ろ姿を見ていた

そして

しっかりと尾ビレで水を蹴り

彼女よりも速く僕は泳ぎだした



僕らは始め小さな魚だった
今は二人は全く違う魚になった

でも二人はいっしょに泳いでいた
いつか空を飛ぶ夢を語りながら
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私の心からあなたを引いて
どうして私でおれましょうか

あなたを奪うのか
あなたの幸せを見守るのか

どちらも私には
選べるはずもない

選べぬなら
割れて二つになればいいのに

いっそこのまま
私が消えてなくなろうか

もう眠ってやり過ごそう
できるだけ長く長く
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あなたの名前を呟くだけで

胸の奥が切なさで痛み出す

だけどさみしくなると

あなたの名前を呼んでしまう

切なくて甘く

胸が張り裂けそうなほど

愛しい人よ

私のココロはもう

あなたでしか癒せないんだ

世界で一番切ない言葉

それがあなたなんだ
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