太陽が海に沈む頃

僕らは恋人じゃなくなった


恋人のように笑って

恋人のようにはしゃいで

遠目には恋人同士に見えるんだろうけど

でもロマンチックでここにいるわけじゃないんだ

僕らは最後に海を見に来たんだ

思い出を語ったり 無言で海を見たり

弾けそうな想いを必死に抑えていた



時間だけは 僕らに無関心で

太陽をゆっくりと海に返していく

ぼくらは ごめんねばかり言って

お互いを想いやって かばいあって

涙でくしゃくしゃになりながら

精一杯笑ったんだ



僕はまだ実感がないまま

彼女をだきしめようと手を伸ばしたけど

触る事はできなかった

その時から 胸が痛みだしてきたんだ



水面にきらめく 夕日のように

少しづつ 夜が来るように

必死に抑えていた気持ちも

涙となって

言葉を胸から吐き出させた



君のさよならが

僕らの恋を終わらせた

君の目を見れないまま

僕はその言葉を聞いた

ココロの中で何度も何度も

さよならを再生して聞いた


今になって

どうしようもないほど

ココロが痛みだしてきた

涙がずっと止まらなくなっていた



やがて太陽が海に沈み

月が僕らを照らす時

僕らは恋人じゃなくなった
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