時折見る 夢と分かってる夢

夢先案内人のミステイク

ノスタルジーな町並みに

リアルの僕がいる

セピア調の階段を

誰にも見つからないように駆け下りると

少年時代の僕が待っていた

走り去る僕を 今の僕が影を追う

いつの間にか 追いついて

重なって 混ざって 一つになっていく

ココロはやがて 少年に帰る

今が全てだった あの頃に


クサノニオイ ツチノニオイ

空を飛ぶ飛行機と競走したんだ


気が付けば

路地を抜けた僕だけの空き地にいる

また僕は大人の体になっていた

その空き地の真ん中で

楽しげに遊ぶ 少年時代の僕がいる

やがて目覚めの時間になる

自分の意思で目を開けて 今に戻る

疲れて倒れこんでだるい体にもどる


でも


ココロに確かな足跡がついていた

小さな足跡は

なぜか温かくて なぜか苦しくて

僕は声を殺して泣いていた

泣きたかったから

子供の僕が泣かせてくれたんだ


泣き終えた後も

しばらく天井を見つめながら

ノスタルジーな夢の余韻の中でいた
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