ネットでこんな質問を見かける。


主婦です。
税理士試験を受けようと思います。無謀でしょうか?

35歳です。
税理士の資格を取ろうと思います。転職は可能でしょうか?


その回答には、やたらめったら辛辣な意見がつく。



甘い。なめるな。
5、6年で合格できればいい方。
その間は、全てを受験に捧げなければならない。
合格しても雇ってもらえず経験が積めない。



そんなこと無いし。

本当に不思議だった。
質問者の能力も覚悟も全く分からないのに、よくそんなことが言えるもんだな。

5、6年で取れたらいい方というのは同感。




このブログには、最終科目だった相続税法の受験勉強の記録をしてきたのだけど、1つの区切りとして、試験のこと、これからのことを書こうと思う。

全て私の主観、根拠は私の経験のみなので、かなり偏りがある。



まず、私が合格までたどり着けた要因を考えた。

①勉強できる環境だった。
②どんな状況でも本試験だけは受け続けた。
③運がいい。
④本番に強い。

これくらいだと思う。
その中でも運はかなりある。

地頭はたいして良くない。
人類を賢い人と、そうでない人の2つに分けたら、確実にそうでない人の部類に入る。





おそらくだけど、世の中には努力が報われることと、報われないことがある。

私が今からNiziUに入るのは、どう頑張っても無理である。仮に今10代でも無理である。


でも、税理士試験はそんな話ではない。

確かに一定の勉強をした後は、試験問題の難易度や合格率など、運に左右される部分もかなりある。私もそれで合格してる。

その運は続けることでカバーできると思う。
続けていれば、自分にとって当たりの回をひける時がくる。

そう考えると、税理士試験は努力が報われる試験だと思う。


分数の計算が出来ない、文字を読むと眠くなる、そんな状態からのスタートだとかなり険しい道のりになるかもしれないが、税理士試験は訓練を反復することで合格出来る試験だと思う。


私が受験していた間の傾向としては、本試験で考えさせるような問題は少なく、仮にそんな問題が出ても合否に響かないことが多かった。




ただ、膨大な時間とお金をかけるほど、一般的に価値があるものなのかは、まだ分からない。

それでも私にとっては、やると決めたことをやった、それだけで充分価値がある。






合格したらしたで今度は、努力で合格可能な試験ということから、税理士ほど合格後に能力格差のでる資格は無いんじゃないかと思ってしまう。


私自身、合格が分かったとき、ホッとした気持ちの後は、急速に、合格してしまった…というこれからの不安の方が強かった。

この業界を知れば知るほど、資格を取ったからといって、税理士として本当に働いていけるのか分からなくなる。

とはいえ、そもそも向いてると思って税理士を目指したわけではない。
向いてようが、向いてなかろうが税理士になると決めた。それだけ。

それでいいと思ってる。
今後もこれまで同様、税理士として働くために必要なことをやり続けるだけ。



試験を始めるにあたって、税理士の仕事はこの先無くなるとか、効率よく合格する方法とか、そんなのは大した話ではないと思う。
やりたいと思ったら、まずとにかくやった方がいい。

税理士の仕事が無くなれば、また次のことを探せばいい。(私は無くなると思ってない。)
効率よく合格なんて、本当にどうでもいい。

効率を重視すべきなのは仕事だけ。
これは原価に直結するのでしょうがない。

その他のことは、寄り道しようと、引き返そうと、立ち止まろうと、なんでもアリだと思う。


I'm OK

どこで聞いたのか、最近私の中で流行ってる言葉。




今後の目標は5年で開業までもっていくこと。

開業といっても千差万別なので、まずはそれだけで私と子供くらいは食べていける収入を得られるということを目指そうと思う。





ちょっと何を言いたいのか、よく分からなくなってしまったのだけど、私の税理士試験の記録はこれにて完結とする。

そして、開業までの記録へ続く。



みなさん、今年は本当にありがとうございました。
良いお年をお迎え下さい。