私は家に一旦帰ったけど


どうしても病院に行かなきゃいけない気がすごくしてました。


父に聞くと


「まだ、すぐに行かなくてもいいよ」


なんて のんきな事言ってたけど


わたしは、どうしても今会わないと後悔すると


思ったので


もう夕方だったけど


子供たちを留守番させて


病院へ行きました。


病室には、母と叔父がいました。


おばあちゃんは、酸素吸入器をつけて


息苦しそうでした。


「おばあちゃん!」と大きな声で呼びかけると


かろうじて目を開けるけど


もう意識はほとんど無い状態だったんだと思う。


私はおばあちゃんの枕元で


「おばあちゃん!」と呼びかけました。


そのとき、


なんとも言えない臭いが私の鼻をついたのです。


入院中、確かにおばあちゃんは入浴もままならなかったけど


身体はちゃんと拭いていたし


髪も洗ってもらってたみたいだし


なにより、看護婦さんが


「とってもおしゃれ」だと褒めたくらい


朝は念入りに洗顔し、髪をといていた祖母。


その祖母から、なんとも言えない異臭がしたのです。


わたしは、どっかで「死ぬ間際の人から異臭がする」


と聞いたことがあったので


とっても不安になり


母と叔父に


「おばあちゃん、臭うよね?」


と聞くと


不思議な事に


二人には臭わないのです。


特に母なんて


おばあちゃんの身体に鼻を近づけても


「臭わない」


って言うから、びっくりでした。




でも、まさかって思いが強く残って


今考えれば、こんなにも沢山の信号を


おばあちゃんは送ってくれてたのに


子供のご飯の支度もあるからと


私は病室を後にしたんです。


そしたら。


日曜日の午前2時ごろ


祖母は旅立っていきました。


叔父から電話があり、病院へ駆けつけたけど


間に合いませんでした。


あの時、病室へ残っていたら


看取ることができたのに・・・



お通夜の日に妹が言いました。


「大丈夫。おばあちゃん、成仏したよ」


「なんで?」と私が聞くと


「今、私の頭の中におばあちゃんの顔がぱっと浮かんだ。


そのとき、あ、成仏したなって思ったんだ。」


・・・そっか。


日曜に亡くなった後、孫たちがみんな集まったんだけど


遠くに住む妹だけが来れなかった。


だから、お別れに来てくれたんだね、きっと。


よかった・・・




そういうわけで、祖母は幸せに天国へ旅立ったと思います。



(次回からは楽しいブログ書きたいと思いますので

よろしくね☆)