令和3年8月5日、「渡くんの××が崩壊寸前」第11巻が発売となりました。
何と言ってもまず目を引くのは、第10巻までとはその趣きを大きく異にするその表紙絵ではないでしょうか。
第10巻までの表紙絵はキャラクターが正面から描かれているものでした。
(第10巻表紙)
描かれたキャラクターは頗る美麗ながら、その表情や瞳の色合いは何処となく不穏な雰囲気を漂わせているように思われます。何処とは無しに漂う不穏な雰囲気が、この物語における心理描写の細やかさとそれが醸し出す独特の不安感、そしてある種の「毒」なるものの存在を暗示しているように思われました。
そんな既刊分に対し、第11巻の表紙絵は、正面からでなく斜めからキャラクターを描いたものとなっています。
(第11巻表紙絵)
振り向きかけたような姿勢、微風の存在を感じさせるような動きのある髪、何か物言いだげに開きかけた唇、そして何処か影を孕んだような瞳の色合い。それらはキャラクターの個性、そしてその魅力をより活き活きと感じさせるように思わされるものです。
また、この物語がまさに「動」のフェーズに入ったことを示しているようにも感じさせられます。
そして、これまでは表紙全面に渡って描かれていた「渡くんの××が崩壊寸前」のロゴは、中央に小さめに描かれたものに変更されています。
描かれた館花紗月がキャラクターの個性や魅力をしっとりと表しているように感じさせることに対し、黒塗りのロゴは、この物語が纏う現実感に満ちた不穏さや不安なるもの、それらの存在を確と表しているようにも思わされます。
そして、黒の背景故に「渡くんの××が崩壊寸前」の文字自体のフォントの持つある種の「歪さ」が際立たせられているようにも感じられ、それはこの物語の登場人物たちの内面の「歪さ」、そして彼女・彼等が織り成す物語の「歪さ」を暗示しているようにも思われます。
(ロゴ)
実に魅入らさせる、ドラマ性を孕んだ表紙絵のように思わされます。
また、第11巻の内容についてですが、細かなことはまだ申し上げられませんが、まさに新たな展開に突入したと言わんばかりの激動の展開だと言えましょう。
第10巻のラストにて、館花紗月への好意の存在を認めるものの、彼女と交際することは出来ないと述べた渡直人の矛盾した態度。
そんな彼の下した決断は、渡直人を取り巻く人間関係を大きく変えて行きます。
(矛盾に満ちた結論(10巻第6話))
そして、これまで読む者の主観にその解釈が委ねられてきた渡直人の内面が確と述べられ、この物語の本質の一端が逃れようもなく読む者へと突き付けられます。
(『本質』(6巻第6話))
また、これまで暗に匂わせられてきた「彼」が遂に動き出すといった展開も…。
(この時点から匂わせていた展開(3巻第1話))
てな訳で、兎にも角にも激動な展開です。
是非是非お読み下さいませ!
あと、今(令和3年8月8日時点)なら、特典もゲット出来るかもです!
「ゲーマーズ」、「メロンブックス」そして「コミックジン」にて「渡くんの××が崩壊寸前」第11巻を購入すると、素敵な特典がゲット出来ちゃいます!
「ゲーマーズ」は水着姿が頗るセクシーな館花紗月&石原紫のプロマイドです。
(ゲーマーズ特典)
「メロンブックス」は夏らしさ全開!って感で、「F」アピりまくりって感の石原紫イラストカードです。
(メロンブックス特典)
そして、ネット通販の「コミックジン」は、元気溌溂って感じの梅澤真輝奈イラストカードです。
もう一度言います!
今、「ゲーマーズ」や「メロンブックス」の店舗にダッシュしたり、或いは通販で注文すると間に合うかも知れませぬ!
(なお、私は三つとも通販で絶賛注文中です)
夏らしさ満喫のためにも是非是非ご注文されて下さい。
8.12追記
先に紹介させて頂いた特典の数々ですが、何とか全種類入手することが出来ました。ですので紹介させて頂きます。
その1:ゲーマーズ
「ゲーマーズ」の特典は水着姿も麗しい館花紗月&もう一人の人です。
上から見下ろすような構図が身体のメリハリを強調するようで、実に素敵な逸品です。水着そのものの表面積が極めて小さいのも大変にありがたいです。髪の靡く様に散りばめられた紙吹雪のような文様は躍動感を醸しているようであり、何とも魅入らされる構図です。
まさに「夏」といった趣きの有り難い一枚です。
その2:メロンブックス
夏らしくて素敵ですね。
その3:コミックジン
「コミックジン」の特典は、何と!「後輩A」こと梅澤真輝奈さんです。
元気さや楽しさが溢れんぼかりの表情、しなやかな肢体を強調せんばかりのポーズが大変に素敵です。
そして、「ゲーマーズ」の特典と見比べた場合、館花紗月が彼女に付けた渾名である「後輩A」の意味合いが切々と胸に響く一品でもあります。
(地獄のような渾名(6巻第2話))
以上、第11巻特典の紹介でした。
あと…当ブログですが、更新頻度は相当に低下する見込みです。とある事情で多忙となっています。
決して鳴見なる作品への興味や関心が薄れた訳などではなく、それが昂じまくった為なのですが。
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