数年前に登ったのだけど。
やはり、
菊理姫に呼ばれたのである。
ああ、白山比咩神社に行けば良いのだななんて考えていた。
ところがである。
奥宮に来いと言うではないか。
なんと言うことでしょう。
某番組のナレーションが頭の中に鳴り響いた。
白山と言えば富士山を登るくらいキツイ。
膝が壊れてる身としては恐怖である。
その時は、山開きの前日だったのだが、大勢の人が来ていた。
某新聞社も取材に来ていて雪渓を渡っているのを写真に撮って良いかと言われた。
まあ、使われてないのだけどね。
おっしゃんより可愛いお姉ちゃんの方が絵になるもんな。
何とかこうとかして頂上に立ったのだけど、その瞬間だけ360度視界が開けた。
ご褒美かな。
で、何があったのかと言えば、
おっしゃんは膝が壊れてるので大体一番最後になる。
特に下山は時間がかかる。
その日も一番最後に取り残されて一人必死で下山してた。
日も暮れかかって、足元が怪しいなと思ったその時である。
何と、
薄ぼんやりと明るくなるではないか。
あれっ?
こんな所に外灯なんてあったっけ?
イヤっあるわけ無い。山の中じゃん。
でも明るい。
何とか歩ける。
必死に、別当出合の駐車場に帰ったのである。
不思議なこともあるもんだと思ったが、
その後別の山でも何回か同じようなことがあった。
明るくしてくれた存在は何なんだろうね。