フォレスト社は、本年1月から小岩井農牧(株)の所有森林2,000haの森林経営委託を受けることになりました。具体的にはフォレスト社が小岩井農牧所有森林の経計画を編成し、その実行にあたるものです。立木で購入し伐採から販売までフォレスト社が実施し、更新計画から育林作業まで持続可能な森林経営の責務を負うことになります。このことでフォレスト社は、単なる林業請負会社から脱皮し、森林経営会社としての誇りと社員の士気を高めることができるのです。

そしてその技術と技能を地域の林業にも波及させ、ビジネスとして拡張しながら地域社会に貢献することを目的に実施するものです。

その運営体制は、現在15名の社員(平均年齢33歳)と高齢者4名のアルバイトの規模ですが、本年3名増員し補助金業務から丸太販売業務までこなせる人材を投入し、基礎が出来上がった段階でさらに増員してゆく方針です。

この事業の成否は「人材育成」にあります。危険で汚くキツイ作業の中で、林業に誇りを持ち、自然の中で働くことに喜びを感じてもらえる人材を育てることかと思います。


幸いフォレスト社が1月から地域牽引型林業事業体としてスタートするにあたって、岩手県有林の森林調査事業の打診や、三菱製紙山林の広葉樹伐採作業などの引き合いもあり、森林県岩手とはいっても、技術者も技能者も不足していることが実感できます。「働き口がないから林業でも」という古い就労形態から、「あそこにたのむと立派な森林になる」という技術も技能も備わったフォレストワーカーが今の時代求められているのです。

フォレスト社の第一方針は「安全作業と信用の構築」です