娘の障害と向き合うまで《優しさとは》 | ここでしか咲かない花

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療育を頑張る娘のこと。福祉のこと。飯能市のこと。
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4歳になる娘はまだ発語がありません。


喃語のままですが、
発声は普通の声のトーンであります。


まるで宇宙語のようです。

本人は何か話しているつもりだと思います。



ですので娘からのコミュニケーションは主に

クレーン動作になります。


クレーン動作になって2年くらいになるでしょうか?


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2枚の写真は、

保育所の入所式前くらいです。




1歳クラス、保育所へ入りたての頃のコミュニケーションは

娘の一方通行でした。




クレーンもなく、

親の私が察したり予測したり

要求が推測と
あっていなかったこともあったでしょう。


娘にはストレスが大きかったと思います。



1番信頼している母親に

自分の気持ちがわかってもらえないのですから。


夜泣きも1時間に1回の日も多い頃でした。


欠かさず記入していた母子手帳の記録は

いいえに丸がつくのが嫌で、

記入をしなくなりました。




【育てにくいと感じることはありますか?】




母子手帳に毎回書かれているこの質問の意味が理解できず。


【育てにくい】



ってどういう意味なのでしょう?
 


すごく客観的な言葉すぎて、

とても嫌いでした。



例えばここに記載するとします。

書いてなにになるのか?

育てにくいか?と聞くこと自体があらゆるお母様に対して失礼になるのではないか。


皆母親は目の前の子どもに対して

必死で向き合っています。

育てにくいと思うゆとりがない。

悩んでいるお母様には、
そんな軽い次元の話ではありません。




娘は今や自分の意思を主張出来るまでに成長し


予測して親をコントロールしたり(笑)、



先程は

私の持つ大福に向かって指差し




そうです。




今までは娘は指差しが出来ませんでした。


しっかり指差しを見たのは先程が初めてかもしれません。


今まではパーの状態や、クレーンの流れの指差しらしき動作にすぎなかったのに、

しっかり人差し指で、

大福を指していました。(笑)




周りに発達で悩む、

我が子をもつご家族がいる方。



『私もよくわかるよ。』という共感や

『いっぱい話しかけてあげたり、読み聞かせしてみては?』などの発達に関するアドバイスをすることは

ぜひ、控えて頂けたらと思います。




こればかりは、

本当にその方の育児の状況でなければ、苦しみや大変さを理解することは120%難しいのです。 

また、自己判断のアドバイスもその家族を苦しめている要因になっています。


何故なら我が子の発達を心配して

もう沢山のことを調べたり試したりとしているからです。



ただただ、周りとの比較で苦しんできた中で、


お母様や、お父様の今までの努力や、我が子が出来るようになったこと喜び、苦しみを聞いてあげるだけで

充分、その方の力になれるものであると思います。







私は『いいひと』でいることが凄く嫌です。


大切な家族、友人、知人の人権を守るためならば

闘いますし、反論します。

昔、私に『勝たなければ意味がない』と言った方が居ました。

しかし、私は負けて学ぶことの大切さや、
あなたの周りが敵だらけになっても私が絶対にいるから大丈夫、と言う気持ちで闘い続けたこと。

幼い頃から、
1人でクラスにいる子ややたら目立つ子がとても気になって関わるようになっていたのは、

私の根本がここから始まっていたんだということに

最近気が付きました。




台所の目のつく場所に

【優しい心】

という紙が貼ってあります。



私の字で書いていて、訪ねて来た方には大抵

『なにこれ?』

と聞かれます。(笑)




『優しさ』とはただ、

周りに良い顔をするだけでは

表面上でしか存在しません。



時に闘いながら、

自分を押し殺しても冷静に人と話したり、

守ったり、諭したりするものではないだろうか。



強さと隣り合わせの優しさ。

幼い頃から、自分が知らずしらずのうちにつくりあげてきたもの。


大切にしていきたいと改めて思うのでした。




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本当の意味で、

強く優しい人になってね。