人は巨大な歴史の中では無力にみえる、

  ケシ粒ほどの存在にしか過ぎない。
  
  けれど、歴史の大嵐の中で、翻弄されながら

  ケシ粒とケシ粒は、ぶつかり合い身を削る。

  それは国家の物語の底辺のドラマであり

  そこに、

  ケシ粒のケシ粒として生きる人の尊厳

  なのであろう。

  名もなきケシ粒が、けし粒として

  生き抜こうとする事、

  その小さな熱の中にこそ

  再度言う

  人の尊厳はやどるのだと、

  私は強く信じたい、