顔の腫れがひどい。
腫れというより、顔の大きさが二まわりも三まわりも大きくなっていると言える。
もう、父の顔とはわからなかった。

そして、呼吸が苦しそうでもう死んでしまうかもしれないと恐怖を感じた。
痰がつまっているようだ。
右肺が真っ白だった。
気管支鏡で針を刺した。

苦しそうで、痛々しくて、可愛そうで、切なくて、信じたくなくて、見ていられなかった。
辛すぎる…。