2連勤が完了した。

 

 

今の配達の仕事は、数か月ごとに勝手な条件変更が行われている。

ドライバーの我々はあたかも、まな板の上の鯉。

 

3回あれば、1回よくなったと思ったも2回続けてさらに悪くなるという状況が続いている。

それは管轄エリアであったり、負荷であったり料金であったりする。

ドライバーにとって良くなることはこの3年半、あまりなかった。

生かさず殺さず、ではなく生かさず殺す、死んだらハイ次。

そんな感覚なのだろうと思う。

 

最悪の変化は料金の減額なのだが、それが直近で正直腐っている。

一日当たりの料金は曜日に関係なく一律だったが、今では平日と土日祝日で変わっている。

どちらにしても減額されたことには変わりないが、平日の方が大幅に減らされた。

台数が少なく、仕事がキツイ平日の方が安く使われるという矛盾が起きているので腹立たしい。

 

 

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前回の休日では、久々に白米を炊いての食事をした。

やはり米は良いと思う。

 

 【中華スープと冷奴】

 

 

陽気の方は、春らしいうららかさが続いている。

 

 

 

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4月18日(水) 2連勤初日

 

 

 

天気の良好な日ではあった。

 

設置した配達車のカーテンも、悪くないと思う。

エンジンが後ろにあるので、若干静寂性が高くなるというオマケまでついた。

 

特に問題なく仕事は進んだ。

 

 

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合間に見る複数の不動産サイトも、物件をあらかた見尽くしているので目新しいものがない。

私の条件に合う新着物件など、そうそうポンポン出るものではないようだ。

 

眺めるたびに出てくる【新着物件 0件】の文字に疲れを感じた。

おまけに昼下がりの後半戦が高い負荷になるので忌々しい。

 

翌日に仕事を控えた帰宅後は、そんなに心浮き立つこともない。

簡単な晩酌や素早い食事、その日の汚れを落とせば早く寝る事しか浮かばない。

 

前日のスープの残りと、賞味期限の少し切れた焼きそばを使っての食事。

スープは具材が汁を吸いまくっているが、満腹になりさえすればそれでよい。

 

そんな食事でも、温かいということがありがたい。

 

 

【納豆かけ焼きそばと中華スープ】

 

 

【生ハム】

 

食事を先に済ませ、晩酌というか寝酒でハイボールを流し込む。

生ハムのしょっぱさを洗い流すように杯が進む。

 

段々と濃くなっていく酒に合わせて、眠気と共に布団に潜りこむ。

 

 

 

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4月19日(木) 2連勤2日目

 

 

 

朝、現場の構内へ入ったと同時に積み込みを終えて出ていくマツヤマとすれ違う。

 

ここでは我々の配達車両は9時前に入ってはいけないルールがある。

荷主のスーパーもここではテナントの一つなので、他のテナント納品業者との兼ね合いがある。

そのため時間を守らないと、迷惑行為としてオーナーから店に直接苦情が来る。

 

今までの経験上、5分程度は問題ないが10分で警備員が嫌な顔をし、15分だとスーパーが間違いなく叱られて大問題となる。

 

私の入構時間は、ほぼほぼ9:00ジャストタイムだったはず。

つまりマツヤマは結構なフライングをしたことになる。


それを彼は知っているはずだが、何か事情があったのだろうか。

案の定、警備員やら店の人やらが 「今日はどうしたの?」 と私に色々聞いてきたのでうまく誤魔化したつもりだが。。。

当日中に苦情が来なければ、おそらく問題ないだろう。

 

 

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配達ドライバーあるある、と言って良いだろうか。

1日仕事でも休憩時間が設定されることはおろか、基本的に気遣われることがないので、ドライバー達は仕事の合間を縫ってそれぞれが自分のペースで休息をとる。

その休憩時間欲しさに、時にルール違反をするものがいて高い確率でクレームに発展する。

方法は様々だが、大体が影でコソコソ行うので指摘されるとバツが悪そうな雰囲気になる。

 

つまらない文句を言われるくらいなら、ルールを守ったうえでそのルールを作った者に堂々と苦言を呈してやればいいと思うのだが、なかなかそういう人は居ないようだ。

 

 

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昼過ぎに、空腹を感じたタイミングで好きな弁当屋のそばで仕事が一段落。

これ幸いとニラ玉弁当をゲット。

味、量、価格のバランスが見事な中華弁当だ。

 

これで540円。

素晴らしいではないか。

 

 

まだ、しばらくはここの弁当に世話になることだろう。

 

 

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夕方から、ポツポツと雨が降りだした。

大陸から黄砂が飛来しているとの事だったので、これで空気が洗い流されると思った。

影響されやすいのか、心なしか空気が黄色くなっている気もしていた。

 

 

最終便前の構内で、初めて見るスーツの男が話しかけて来た。

男は元請けの配送会社で品質管理を担当していると名乗った。

ドライバーに頭を下げて笑顔で 「この現場は特別扱いになっており、そこのレギュラードライバーは特に優秀だと思うので、ぜひ話を聞きたい」 と言う。

おべっかのような持ち上げ方をする奴だと思った。

 

私は警戒した。

今まで元請けにはロクな奴がいなかったからだ。

 

元請け配送会社は、昭和スタイルを今でも継承するそこそこ大きな企業の子会社で、役員は天下りばかりの自己治癒というか自浄作用が無いに等しい古い体質の会社だ。

そんな中で品質管理の為と言いつつ何かしらの改善策を声高にすれば、よほどうまく立ち振る舞わないと保守的な上層部に腫れ物扱いされて居られなくなるか、牙を抜かれてうなだれることになるだろう。

 

 

転勤してきて1年なのだと言う。

現場を自分の目で見てから、より良く変えていきたいのだそうだ。

なぜ転勤してきたのかは知らないが、心意気や良し。

だが様子は見させてもらおう。

 

私は品質管理部門があったことに驚いたと言って笑った。

元請けだからなんだというのだ?という雰囲気も遠慮せず出した。

嫌な顔をして引っ込むかと思ったが、かえって「ここに来てよかった」と言って私のそばを離れなくなった。

 

確かにこの3年半の間で、最も話の通じそうな男ではあった。

まだこういうタイプが居られる雰囲気をもった会社であったのかと、私は嬉しくなったがそれはそれ。

この現場での問題は何も解決されていない。

 

長話はしたくなかったので、「品質云々言う前に、まずは一方的な減額を以前の状態に戻して欲しい」と言って仕事に戻った。

「次にここへ来たときにはお茶でも出してあげるよ。」という軽口と一緒に。

 

彼の「良くしたい」という言葉が本心であったのなら、きっともう一度現れるのだろう。

この現場でなくとも、噂くらいは耳に入るはずだ。

 

 

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休日前ということで、晩酌のできそうなものを買いつつの帰宅。

 

焼いたシシャモはみんなアルミホイルにくっついてしまっていた。

失敗したかも。

それを手で引き剥がしながらの梅酒の炭酸割り。

 

 

 

若干色が悪くなりつつあるキャベツと、今日が消費期限の豚バラ。

それで何を作ろうか考えあぐねていたが、アドバイスを受けて鍋にした。

ポン酢でさっぱりと、全て完食。

 

 

 

 

これでご飯を炊いていたら、きっと満腹のその先まで突っ走ってしまった事だろう。

 

鍋だけで満腹になった。

 

 

 

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4月20日(金) オフ

 

 

 

 

夜でも朝方でも、冷え込むことはまったく無くなった。

空調を付けていなくとも、窓を開けなければ暑くなるくらいだ。

 

昨夜は毛布一枚で寝たが、窓も少し開けたままでちょうど良い。

腹を出せば冷えてしまうかもしれないが、腹巻きはしているのでそこはぬかりない。

 

晴れていることは窓辺から入ってくる光でわかる。

寝覚めも悪くなかった。

 

ただ、日が昇るにつれて風が強くなった。

強風なので気を付けろ、という元請けからの注意喚起メールがウザかった。

 

 

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朝のルーチンを済ませて、のんびりした時間を過ごした。

今日は部屋探しも一休みということに。

 

しかし、風が強い日だ。

窓の音が気になって仕方ない。

 

春の嵐の期間は意外と長いと思った。

 

 

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冷蔵庫の中をチェックしたところ、残念ながらキュウリがところどころ変色してダメになっていた。

その部分だけをカットすればいいかとも思ったが、思い切って捨てた。

 

もったいないことをした。

管理ができなかった反省もある。

浅漬けにでもしておけばよかった。

 

 

 

遅めの朝食は、昨夜の鍋の残り汁を使いたかった。

食材の出汁が良く溶け込んでいるからだ。

 

 

 

網で少しばかり濾し取ってから、

 

 

残りのチンゲン菜やら冷凍のむきアサリなどを入れて、溶き玉子で中華風スープに。

買っておいたカット野菜に、ガーリックトーストを添えればそこそこの朝食が出来た。

 

 

オフの日はニンニクなど気にしなくてよいのだ。

 

のんびりと紅茶など飲む時間も取れた。

カルディで買ったものは、特別感があって私を楽しませてくれる。

 

 

 

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数日ぶりのギターは、やはりBOOWYが弾きたくなる。

 

小一時間練習しただけの曲は、ミュートがめちゃくちゃだったりそもそもピッキングもリズムもズレる。

 

ただただ弾いている気持ちよさだけで、マスターベーション全開といった所だ。

 

 

 
 
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休日の時間は本当に過ぎるのが早い。
あっという間に夕方だ。
 
今日の外出はもう無いだろう。
 
明日からの3連勤を思えば舌打ちしかないが、これが今の私の日常でもある。
 
引越しは、アンテナを張っておきさえすれば必ず良い転居先が見つかると思っている。