3月22日(金) オフ
2連勤を終わらせた。
ちょいちょい考え事をしてしまい、多少のポカミスはあったが些細な事だった。
精神状態に反して、メンテの終わった車の調子はすこぶる良い。
バラバラだったタイヤの空気圧も揃えられ、直進安定性が段違いに良くなった。
オイル交換後のエンジン回転の滑らかさは体感できる程だし、ウインカーのリズミカルな機械音も突然切れる心配を払拭させた。
この2日間の最大の難関は強風に尽きる。
これに悩まされた。
他の現場では、個人情報の掲載された伝票が飛ばされてそのまま紛失するという事態も発生していた。
個人情報の流出という扱いになり、コンプラ時代の今では会社を上げての大問題となってしまうのだ。
私自身は大きなトラブルは無かったものの、何度も危ないと思える場面はあった。
深めに被ったキャップも、2回飛ばされた。
自然の脅威の中では、私の悩みなどちっぽけなものなのかもしれない。
マツヤマは再び、ドンヨリした暗黒世界に一人突入している。
悲惨な階段手上げの客への配達が連続したからだ。
「もう早く辞めたいです」と言い、誰も寄せ付けない空気を発していたので最後に残っていたフルーツ味の飴をひとつ、彼にくれてやった。
私もそうだが彼も契約上、2か月間は抜けることが出来ないから今は慣性で働いている。
辞めることが決まった後の最終日までというものは、最もやる気の起きない時期なのだろう。
そうした中での過酷な状況は、ただただ嫌気がさすだけだろうことは想像できる。
だが、まだここに残る私としてはあまり不機嫌をバラまかれれば正直ウザく感じてしまう。
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朝に飲むコーヒーに入れるための牛乳を最大の目的にして、昨夜はスーパーに寄って帰宅。
しかし、帰ってから気付いた。
牛乳を買い忘れたことに。
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家族の事は、一日に何度も頭に浮かんでいる。
あの日から1週間が経って、いくらか落ち着いてはいるが思考の堂々巡りを繰り返している。
痛みのような感覚は和らいできたが消化しきれていない、寄せては返す波のようだ。
闘争心のような激情は、正直もう湧いていない。
憤慨していたのは自分だけだったのだ。
とりあえず冷静になることはできているということだろうか。
さまざまな感情が、浮かんでは消えてを繰り返す。
その時間的スパンが、少しづつ長くなってきているとは思う。
今は自動的に思い悩んでいるが、そのうちに思い出そうとしなければ浮かんでこなくなるだろうとも思う。
良かったのか悪かったのか、自分で結論が出せない。
今はまだ。
もうこの件で何もしないわけではないのだろうとは思うが、【1人になったんだな】と思って落ち込む時間が長い。
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夕方に甘い物が欲しくなることがある。
そんなときは、コンビニに迷わず駆け込んだ。
ストレスは最小限に。
力作とも思わないが、自分なりにちゃんと食べられていると思える。
【ニラ玉、キムチ、大根サラダ】
【海鮮ソース焼きそば】
【ブルスケッタ、ロースハム、うずら串】
串というか焼いたものを楊枝に刺しただけ。
【ハムとチーズのサンドイッチ】
ハムのサンドイッチが定期的に食べたくなる。
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現実逃避に熱心なのか、ギターに良く触る数日だったと感じている。
ここ数日に一番聴いていたのはハートのアローン。
私の好きな女性ボーカリストの中でも、アン・ウィルソンは特別だ。
この人のシャウトは何度も聴いても毛が逆立つ。
趣味があって良かった。
1人で悶々とした一日を過ごさなくても済むからだ。
それだけが救いと思える。
暗くなる前に牛乳だけ買いに行ってこよう。