1月12日(金) オフ
昨年の11月にギターが家に来てからというもの、何もしない休日というものがなくなったように思う。
一心不乱に、指先の痛みで我に帰るまでジャカジャカとギターに触れていると、一日の休日では短いと感じるようになっている。
ただ、近所迷惑を考慮して陽が落ちてからはなるべく弾かないようにしている。
夕方からは酒とメシだ。
これも習慣になっているが、好きな事をしているのだからいいとは思うものの建設的ではないとも思っている。
【煮物にたっぷりネギ】
残り物の煮物が大量にあったので、全部食べようと思ってどんぶりに。
ネギを大量に落として煮込み風にした。
そして深夜に近づいてからの空腹感。
これも最近ではよくあることだ。
珍しく、買っておいた冷凍ピラフを腹に入れた。
休日の時間は、あっというまに過ぎる。
休みと言っても、仕事に行かない日というだけなのだ。
状態に関係なく、等しく大事な時間を過ごさねばいけないはずなのだが、自分に甘くなっているのだろうか。
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1月13日(土) 3連勤初日
年明けから荷量は増えている。
この日も例外ではなく朝から満載だ。
しかし数年やっていると焦りというものはない。
ただただ、倦怠感だ。
最近のニュースでは、配達をドローンがどれだけできるようになっているのかを見ることがある。
自動運転だとかAIの発展などを見ると、今の時代の配達は機械の代わりにやっていることなのだと思う。
私は、自分つまり人間にしかできない事で自分も客も満足を得られる仕事をしたい。
そう思い続けていなければ、いつか流されたまま枯れてしまいそうな恐怖を感じている。
◇◇
夕方からの天気は、乱れに乱れた。
ひと言でいえば、「全部降っている。」
カミナリ、雨、雪、あられ、雹。。。
そして、肌に刺さるような北風が温かいものを食べたいと思わせた。
車内に戻った時の暖房は、いつも以上にありがたい。
階段で重量物を上げた後も、ブルゾンの前を開けるだけですぐに寒くなる。
帰宅後は、野菜をつまみながらの晩酌。
その間に野菜と鶏団子を味噌で煮た。
きしめんを買っておいたので、〆のメシは味噌煮込みうどん。
タマゴも落として揚げ玉をかければ、胃袋から体中をあたためるものになった。
調子に乗って食べ過ぎたようで、腹がこなれるまでに少し時間がかかった。
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1月14日(日) 3連勤中日
日曜の朝。
昨夜の荒天から一変し、青空だった。
窓から見える景色も路面凍結などの心配はなさそうだ。
普段あまり曜日は意識しないが、朝の交通量が少ないので移動がラクだ。
その前に、起きた時間が若干寝坊気味。
いつも出発する時間に起床したので、朝は少し忙しいものになったが日曜の交通量に助けられていつもの時間に現場に到着することが出来た。
構内は相変わらず飲料のウォールマリア。
辟易なのと、私があまり好きではないドライバーがいたので余計に舌打ち気分だった。
そのドライバーは、3年前私がこの現場に来た時に、すでに古株だった。
金にならない研修が長くて辟易としている時に、私に暴言を吐いた男。
その記憶は、今日まで消えていない。
足を踏んだ方は忘れても、踏まれた方は忘れないものだ。
そういえば稲中先輩も、「どうせすぐにやめるんでしょ?」と私に言っていた。
今思うに、私の第一印象が宜しくなかったのだろうと思う。
確かに愛想笑いなど皆無だったはずだ。
その暴言ドライバーはこの3年の間に、「独立するから」と言って辞めて行き、下請け会社のドライバーとして戻ってきたと思ったら会社ごと切られ、今度は独立前の会社のドライバーとして復帰して帰って来た。
どちらかといえばオラオラな感じだった人が、すっかりカドが取れて腰が低くなっている様を私はどこか冷めた目で見ていたが、人の目を気にせず逞しく生きているようにも感じている。
日曜は、比較的に買い溜め重要が高いので、寒さと疲労の負荷が溜まる。
以前よりも寒さが堪えるようになっているのかもしれない。
今夜も温かいものを食べようと思いつつ、配達は無事に終了。
残っている野菜でサラダのツマミ。
おかず味噌汁と浅漬けの大根。
炊き立てのごはんがあれば充分だ。
明日を乗り切れば、オフになる。
いつも3連勤の中日に考える事だ。
そして月曜日だな、と思うだけだ。
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1月15日(月) 3連勤最終日
最終日だという安心感での配達開始だ。
相変わらず荷量は正月から増えたまま。
満載で構内を出発する。
北風は刺さるような刺激だが、天気が良いので鼻歌交じりの配達。
昼過ぎにコンビニで食料を買って車に戻ると、所属会社の社長から着信が入っていた。
折り返すと、なんだか興奮気味。
先月の減額騒ぎで退職を表明したドライバーと怒鳴り合いをしたらしい。
現場が混乱することを心配したために個々のドライバーへ連絡をしているようだったので、宥めた。
ここは詳細を書くと長いので割愛。
大事なことは、【5W2Hをハッキリしておかないと、いつか揉める】ということだ。
この電話のせいでもあるし、夕方からさらに増えた荷物のこともあり、とても疲れた。
◇◇
3連勤が終わった安心感はあるものの、凝ったつまみや自炊の意欲が湧かなかった。
ビニールを剝いただけの魚肉ソーセージを丸ごとかじりつつ、スライスチーズをちぎって乗せただけのクラッカーをボリボリと。
それらを酒で缶のまま流し込む。
物足りなさを埋めるため、マーガリンを塗っただけのトースト。
それも酒で流し込む。
計3杯で1リットルほどだろうか。
酔いは回っているし、すでに12時近い。
このまま寝てしまおう。
明日も天気は良いようだ。
差し当たって済まさなければいけない用事もない。
実家へ様子見の電話をするくらいだ。
明日は自分の機嫌を取る休みにしようと、漠然と考えている。