9月30日(土) 3連勤初日

 

 

 

朝9:00。

 

それ以上に早い時間に入ってはいけないルールだが、少しでも負荷の少ない伝票を手に入れたいドライバーは、数分のフライングをする。

朝の伝票は早い者勝ちなので、だんだんと着車が早くなっていくようだ。

 

私はそういう浅ましさから距離を置きたいので、いつも最後の到着。

といっても9:00を数分回った程度。

 

彼らはいったいどのくらいのフライングをしているのか。

見当もつかないが、いつものように残った伝票を黙って掴むのが朝の日課だ。

エレベーターが無く階段で荷物を上げなければいけない現場がルートにあるコースが残る。

 

そして、今日は4階まで3往復しなければいけない荷量の配達が残っていた。

舌打ち。

 

積み込みを済ませ、早々に構内から離脱する。

まだ1件目の配達指定時間までには余裕があるので、コンビニ横に寄せて休憩を取る。

ペットボトルの茶とおにぎりを一つ。

 

平らげた後、余裕をもって1件目の配達先へ移動し、定刻に配達を開始した。

 

 

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空は曇っているので暑さはさほどでもないが、件数が多いので途中から汗が噴き出して止まらなくなる。

息が上がり始めたところでエアコンの風量を全開にして、5分ほど体を冷やす。

明日から10月だというのに、高い気温が忌々しい。

呼吸が整ったところで、また配達を開始する。

 

1便目の配達が終われば次の便の積み込みの為に拠点へ戻る。

その繰り返しのピストン輸送は計6回で12時間。

各便の合間に余裕があれば、充分に休憩が取れる算段だが最近はそれが難しい。

汗が乾く間もないままに次の便にとりかかることが多くなった。

 

 

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足の腿の筋肉が痙攣を始めたので車を路肩に寄せた。

最近は陽が沈むのが早い。

19時ともなれば、もう夜だ。

夕方とは言えない。

 

ぴくぴくと筋肉が小刻みに震える箇所をマッサージしつつ、眺めた月は綺麗だった。

中秋の名月。

それは昨日だったはずだが、今夜も充分に美しいと思えた。

 

 

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帰宅後、缶酒を飲み干しつつ埃にまみれた作業服を脱いでシャワー。

上がってさらにもう1本。

 

空腹なのかどうかもわからないが、食べなければいけない。

冷蔵庫の食材で早いうちに食べ終わりたいものを物色。

 

タマゴの消費期限が近いので使うことにした。

それが主役ではないが、納豆スパゲッティを作ることにした。

2人前のパスタを使った大盛り。

 

 

 

 

これを食べ終われば、あとは寝るだけだ。

食べながら観ていた【葬送のフリーレン】というアニメが悪くない。

 

まだ2連勤が残っている。

そして10月が始まり、インボイスの実施がある。

私の報酬は値上げがなされたのでヘッジが出来ているが、世の中的に不況感が増すことは間違いないだろう。

 

 

早く涼しくなれ。

まずはそれを祈るのみ。