映画に関する最新情報をお伝えする<Movie Angle>。今回は、伝説のアイドル・山口百恵さんが主演した映画を集めた「山口百恵映画祭」が東京・神保町シアターで行われることが明らかになりました。この話題をお伝え致します。

 

古くから本の街として知られている東京・神保町にある名画座「神保町シアター」で、8月31日(土)より″アイドル″の枠を超えた圧倒的なインパクトで社会現象をも巻き起こした伝説のスター・山口百恵さんの映画作品を上映する「山口百恵映画祭」が開幕します。

 

 

名画座とは、主に旧作映画を上映する映画館の事。神保町シアターでは、監督・出演者・テーマなど様々な角度から作品にスポットを当て、古き良き昭和の日本映画をフィルムで上映しています。

 

今回、特集される山口百恵さんは、昭和の芸能界で数々の伝説を残したスター歌手で、″映画女優″。14歳でデビューし、人気絶頂の1980年(昭和55年)に21歳で引退。わずか7年半ほどの活動期間で「ひと夏の経験」「いい日旅立ち」「プレイバックPart2」など今も歌い継がれる大ヒット曲を数多く残し、13本の映画に主演しました。谷崎潤一郎や三島由紀夫ら文豪たちの原作を元に芽衣監督らが手がけた主演映画は、映画ファンからも高い評価を得る本格的な文芸映画ばかりです。

 

今回、公開当時と変わらず全作品35ミリフィルム上映で、昭和の伝説スターが銀幕に蘇ります。

 

■山口百恵映画祭

8月31日(土)~9月20日(金)

※9月3日(火)、10日(火)は設備点検のため休館

会場:神保町シアター

入場料金:一般¥1,400 シニア¥1,500 学生¥1,000(共に税込)

 

●上映作品

「潮騒」1975年(昭和50年)

監督=西河克己/原作=三島由紀夫

共演=三浦友和、津島恵子、有島一郎

 

「絶唱」1975年(昭和50年)

監督=西河克己/原作=大江賢次

共演=三浦友和、辰巳柳太郎、大和田伸也

 

「花の高2トリオ 初恋時代」1975年(昭和50年)

監督=森永健次郎

共演=森昌子、桜田淳子、フランキー堺

 

「お姐ちゃんお手やわらかに」1975年(昭和50年)

監督=坪島孝

共演=和田アキ子、森昌子、鈴木ヒロミツ

 

「エデンの海」1976年(昭和51年)

監督=西河克己/原作=若杉慧

共演=南條豊、紀比呂子、伊藤雄之助

 

「風立ちぬ」1976年(昭和51年)

監督=若杉光夫/原作=堀辰雄

共演=三浦友和、河津清三郎、松平健

 

「春琴抄」1971年(昭和51年)

監督=西河克己/原作=谷崎潤一郎

共演=三浦友和、中村竹弥、風見章子

 

「炎の舞」1978年(昭和53年)

監督=河崎義祐/原作=加茂昌子

共演=三浦友和、小暮実千代、細川俊夫

 

「霧の旗」1977年(昭和52年)

監督=西河克己/原作=松本清張

共演=三浦友和、三國連太郎、小山明子

 

「泥だらけの純情」1977年(昭和52年)

監督=富本壮吉/原作=藤原審彌

共演=三浦友和、大坂志郎、加藤治子

 

「ふりむけば愛」1978年(昭和53年)

監督=大林宣彦/原作=ジェームズ三木

共演=三浦友和、森次晃嗣、玉川伊佐男

 

「ホワイト・ラブ WHITE LOVE」1979年(昭和54年)

監督=小谷承靖/原案=中川美知子

共演=三浦友和、北村和夫、范文雀

 

※上映スケジュール等は、劇場ホームページで確認。

 

という訳で、これまで山口百恵さんが出演した劇場作品12作品が上演される映画祭が31日(土)から始まります。

 

12作品のうちのちの夫となった三浦友和さんとの共演が9作品と多く、また共演者の中にはのちに「暴れん坊将軍」でコンビを組んだ松平健さんと有島一郎さんの名前もあります。

 

多種多様な原作をモチーフとした作品に出演した百恵さん。

皆さんも是非ともご覧になってみてはいかがでしょうか?