こんにちは!



2年ぶりにアルプス公園に来ました。



先日お世話になった研究者様からアルプス公園で、コマダラウスバカゲロウの幼虫を発見できたとの情報を頂き、早速研究者さんからのヒントを頼りに探す事にしました。


今回は後輩も朝から叩き起こしてアルプス公園に同行。



2年ぶりにちゃんと動いたので、体力も無くなっており、いつもの倍疲れました…。


地衣類に擬態するコマダラウスバカゲロウの幼虫は以前から存在を知っていたのですが、居そうな場所を探しては見つけられず、私にとっては幻の昆虫でした。







見つからないまま終わりそうな不安と戦いながら岩をひたすら眺めていきます。







あっ、いた。


この画像に一頭います。






意外と呆気なく見つかりました。

これは意識して探さないと見つからない虫ですね。




擬態レベルはかなり高くて驚かされました。

ここまで寄って写真を撮っても輪郭が分かりづらいのは凄いです。





人目を気にしない虫屋の鑑

(後輩撮影)





一頭だけ観察用に持ち帰る為に岩から引っ剥がしました。意外としっかり張り付いています。

これでようやくアリジゴクらしい体の形が分かりますね。




もっと大量に見つかると思っていたのですが、どうやらどんな岩でも良い訳では無いらしく、本種に最適な地衣類が生えた岩にしか見つかりません。

日陰に比較的多い印象でした。

これはとても良い環境の岩。

本種を探す上で大きなヒントになると思います。




私も岩を眺めていくにつれて、生息環境がなんとなく分かってきたのと、目が慣れてきて最終的に10個体前後見つける事が出来ました。






そしてこれが繭






本種を探す上で大切なのは、まずこの繭を見つける事です。幼虫よりも断然見つけやすく、まとまって作られている場所もありました。

ですが、繭があるからと言って100%その岩に幼虫がいるとは限らないのです。イライラしますね。



近場ですぐに見つかるような種では無く、生息環境に癖がある事も本種をあまり見かけない要因の1つなのだと思います。





ありがとうございました!