会社でトラブルがあり、出社。
会社の中に入れば、とにかく次から次へと問題が起こり、それらを黙々と捌き、あっという間に時間が流れます。
事情をさらりと話した後は、みんなそれぞれ忙しく業務に戻り、私自身も平静を装っているので、帰る頃には何事もなかったかのような状況。
会社の中ではこれでいい。

悪露はだいぶ無くなりました。
昨日からお風呂にも浸かるのを解禁し、温活再開。
高温が続いていた基礎体温は、3日4日前から36、5台に安定してきました。
一番の変化はよく眠れるようになったこと。
不眠の原因は妊娠に起因するものではなく、精神的なものなんじゃないかと思った時期もあり、死産後さらに悪化するのではないかと不安があったのですが、どうやら完全なる妊婦不眠だったようです。悪阻といっしょにきれいさっぱりなくなっていきました。

今日は夫が会社でもらったお菓子を持ち帰ってきてくれました。
結婚してから、お互い美味しいものを持って帰って食べさせたいと思うようになったよね、と話していました。
お菓子をいただく前に、はるちゃんにお供えすることにしました。
はるちゃんのことには触れない夫も、めずらしく、そうだね、と賛同してくれました。



死産を経験してから明日で2週間です。
毎朝、毎晩、はるちゃんにおはようとおやすみを言います。 
小さな桜色の骨壷を抱きしめます。
どんなにバタバタした朝でも、この瞬間は雑音が消えてはるちゃんとだけ繋がっているような、赤ちゃんを抱いているような、お腹にいた時のような、そんな気持ちになります。
そして、どんなときも、泣きそうになります。
深く考えないようとしていても、どんな朝でも。

休暇をもらって家にいることも多く、作業はいつもはるちゃんが見える場所でやっています。
なんとなく、話しかけてしまいます。
はーちゃん、と、あだ名で呼んでみたり。
おかしな話ですが、お腹の中にいたときよりも、話しかける回数も、赤ちゃんがいたことを感じることも、多くなりました。
なにもかもが初めてで、起こる変化全てに戸惑いながらの妊婦生活。それが突然終わり、今客観的に妊娠を考えると、今まで以上に強く強く、自分にとっての妊娠の意味を考えるようになりました。

今日も手芸屋さんに行って、はるちゃんのために作る予定の刺繍用の布を買いにいったのですが、ピンクの生地を眺めているだけではるちゃんが愛おしくなります。
久しぶりの焼肉屋で美味しいご飯を食べても、なんか足りない、大切な人が、家族が足りない。
今までのように夫と二人無邪気に肉をつつくことができなくなっていました。
はるちゃんへの想いはまるで恋のように、一日中胸の1番上のあたりにあって、いつもはるちゃんを探しています。
会いたい、って、いつも思っています。

家族になって、手を繋いで、お出かけして。
いつかそんな風にできたらどんなに幸せだろう。


正直まだ自分に自信が持てていません。
子供のいる将来。
妊娠時よりももっともっと具体的に夢見るようになったのに、現実としては全く想像できなくなってしまいました。