4月10日②

最後に手芸屋さんに寄って、刺繍糸を買いました。

2作目は、いろいろな種類のお花が散りばめられたデザインで、はるちゃんの産まれた季節にぴったりです。

図案にはなかったけど、はるちゃん色のピンクの糸も組み込むことにしました。

 

手芸やさんにはとんでもなくかわいい布やレースがたくさんあってテンションが上がりました。

はるちゃんが元気に大きく育っていたらきっと喜んでくれそうなピンクやパステルカラーの布がいっぱい!

こんなんで何か作ったら喜ぶかな、こっちもはるちゃんに似合いそう!

かわいいリボンがあったので、はるちゃんのお土産にしました。

はるちゃんのために何かを選ぶということが、とても幸せでした。

女の子色のものをたくさん眺めながら、ふと、思いました。

 

私、本当に女の子を待ち望んでいたんだ。

 

はるちゃんがいなかったら、こんなテンションで手芸屋を徘徊することはなかったと思います。

こんなに待ち望んでいた女の子だと分かっていたのに、命を終わらせる決断をしなければなりませんでした。

 

いつかまた赤ちゃんを授かって、こんなかわいい布で何かを作ってあげられる日が来るのかな。

そんな日が来ると分かっているなら、今からお裁縫勉強して準備しておきたい。

でも今はまだ、そんな日が来ることを全く想像できません。。。

 

夕方になり、頭痛がはじまりました。妊婦不眠のときはどんなに寝不足でも不思議と頭痛にはならず、だいぶ救われましたが、妊娠していない状態に戻った瞬間、妊娠前と同じように寝不足時の頭痛が起こるんですね・・・心も辛くなります・・・

 

 

家に帰って、まずはるちゃんと、お土産のおリボンをどうするか相談しました。

桜色の骨壷のてっぺんに、リボンを作って置いてみました。

はるちゃん、すごくかわいい!

ついでに短くなった髪の感想も聞いてみました。

立ち上がったとき、はるちゃんの後ろに飾ってあるお花がふっと香りました。

お花を買ってから匂いを感じたのは初めてだったので、

”はるちゃん、気に入ってくれたの!?”と尋ねると、もう一回、甘い香りがふわっと漂ってきました。

これ、本当なんですよ^^ 

やさしい子だね、はるちゃん。

 

 

今夜夫は出張なので、初七日の夜ははるちゃんと二人だけで過ごします。

忘れてしまわないうちに、はるちゃんとの思い出を記録していくことが今一番やらなくてはいけないことです。

はるちゃんと一緒にいた時間は、幸せな夢のような時。

再び夢の世界に戻ることはできないけれど、思い出すだけでも胸がいっぱいになります。

 

はるちゃん、私のところに来てくれてありがとう。

もうしばらく、そばにいさせてね。