〜沖縄・金武町で、私が守りたかったもの〜

沖縄本島の中部、金武町。

海と山に囲まれたこの町で、私は

「からだ調律サロン 陽~haru~」をしています。

最近、あらゆるものが値上がりしていますよね。

材料費、光熱費、輸送費…。

サロン業界も例外ではありません。

都市部、たとえば東京ではアビヤンガオイルマッサージが3万円という価格も珍しくありません。


良いオイルを使い、専門的な理論に基づき、

丁寧に施術をする。


その価値は十分理解しています。

だからこそ私は、

「安売りはしない」そう思っていました。


でも、ここは東京ではありません。

沖縄・金武町。


子育てをしながら働くお母さん。

家族のために頑張る世代。

介護をしている方。

年金で生活している高齢の方。


「身体を整えたい」

「ぐっすり眠りたい」

「疲れを取りたい」そう思っても、

高額な施術は簡単には選べない。


私は何度も自分に問いかけました。

私は誰のためにこの仕事をしているんだろう?

私は理学療法士としてたくさんの身体を見てきました。


痛みが強くなってから来る人。

限界を超えてから相談する人。


本当は、もっと早くケアできていたら

ここまで悪化しなかったかもしれない。


身体は突然壊れるわけではありません。


小さな疲れの積み重ね。

我慢の積み重ね。「まだ大丈夫」の積み重ね。


その結果、症状になる。


だから私は“未病”の段階で整えることを

伝えたいと思うようになりました。

私が取り入れているのは

アーユルヴェーダのオイルケア、アビヤンガです。

アビヤンガは特別なご褒美のためのものではありません。


本来は日常の中で身体を温め、

循環を促し、神経を落ち着かせるケア。


でも価格が高ければ高いほど、

それは「たまにの贅沢」になります。


年に一度の癒しでは、土台は変わらない。


歯医者で歯石を取るように。

美容室で髪を整えるように。


身体も定期的に整える文化にしたい。

私はそう思いました。

正直に言うと、良いオイルを使っているのだから

この価格で当然だ。


そんな気持ちもありました。

でも、それは“価値を守る”ことだったのか。

それとも“プライドを守る”ことだったのか。

私は考え続けました。


私が本当にやりたかったのは、

高級サロンを作ることではありません。


この町で暮らす人たちが元気に年を重ねていくことをそばで支えること。


だから今回の価格改定は

値上げの波に乗ったわけでも

安売りをしたわけでもありません。


地域に寄り添うという原点に戻った結果です。

価格は、ただの数字ではありません。

その人がどんな未来を見ているかの表れ。


私は沖縄・金武町で「元気に生きる」を支えるサロンでありたい。

アビヤンガを特別なものではなく日常の選択肢に。


理学療法士としての視点と

アーユルヴェーダの叡智を掛け合わせながら

これからも、丁寧に整えていきます。

次回はなぜ私がアーユルヴェーダを選んだのか。

理学療法士として感じた葛藤についてお話しします。