今日は、3年生のリコーダー導入3回目の授業でした。

1回目は、指だけで「メリーさんのひつじ」の演奏に挑戦しました。

2回目は、[シ]と[ラ]の2音で、「カレーライス」等の言葉をおしゃべりしました。

そして、今日の3回目は、いよいよ旋律を演奏しました。

曲は、わらべうた「たこたこあがれ」です。

 

2回目の“おしゃべり”では、言葉を「ナニヌネノ」の置き換えて、優しい声で歌いました。

その歌う時と同じ「息の強さ」、「舌の動かし方」で、リコーダーを演奏します。

これが “ 柔らかいタンギング ” です。

 

リコーダーの導入指導で大切なのは、息を「吹く」のではなく、おしゃべりする時と同じように、優しく息を入れ、舌を柔らかく動かすことです。

つまり、リコーダーは「吹く」楽器ではなく、優しい気持ちで「おしゃべり」する楽器だということを、まず最初に経験させたいです。

 

今日の3回目では、まず、[シ]と[ラ]の2音を、「ナーーー」と優しい声で歌い、続いてリコーダーでも出してみました。

音を出す前に、舌の先を上の歯の裏側に付けて息を止めておくことが必要です。

音を出す時は、その舌の先を離すだけで良いのです。決して“吹いて”はいけません。

 

また、音を切る時は、2回目では、唄口を口から完全に離しました。

今回3回目では、少しグレードアップして、下唇を唄口から離さずに、(アッ)と口を開けて音をスパッと切るようにしました。

切るタイミングは、私が口を開けて切るのを見て、同時に切ります。

この音の切り方だと、目で見て誰が切って(口を開けて)いないか、よく分かります。

 

次に、2回目に行った「おしゃべり」を練習しました。

このおしゃべりでも、最後には「口を開ける」ように練習しました。

前回よりも、音が揃ってきて、美しく響くようになりました。

 

そして、いよいよ今回の新しい課題「たこたこあがれ」に入りました。

使う音は、「おしゃべり」と同じ[シ]と[ラ]の2音です。

 

まずは、歌詞を見ながら、「たこたこ~」と優しい声で歌います。

次に、「ナノナノナナネ(アッ)~~」と優しい声で歌います。

そして、リコーダーの演奏します。

「今歌った時と同じ[息の強さ]、[舌の動かし方]で演奏します。」

 

やはり、おしゃべりと同じように、音の出だしで強く吹いてしまう児童が何人かいます。

「一人でも強く“吹いて”しまったら、全員の音が一つに揃わなくなってしまいますよ。」

「隣の人の音を良く聴いて、自分の音がはっきりと聞こえないように演奏しましょう。」

何回か練習を繰り返すと、少しずつ全員の音が一つにまとまって美しく響くようなりました。

 

1学期のリコーダーの授業は、今日で終わります。

夏休み中に、指だけで「メリーさんのひつじ」、好きな言葉で「おしゃべり」をするように宿題を出しました。

また、自宅に持ち帰った「お掃除セット」で、リコーダーの中を掃除することも伝えました。

 

2学期は、もう少し使う音を増やして「おしゃべり」や易しい旋律の演奏に挑戦していきます。

1学期に学習した美しい音の出し方を生かして、さらに美しい演奏ができるようになると良いなと思います。

2学期からのリコーダーの授業が楽しみです。