今日から、7月が始まりました。

どの学年も、1学期のまとめの学習に入ります。

 

3年生の7月の題材は、「リコーダーのひびきに親しもう」です。

教科書の年間指導計画で、6月の題材になっていましたが、リコーダーの業者への注文が遅れたために、7月に入れ替えて行うことになりました。

 

先週、配布準備を済ませて、今日から授業を開始しました。

購入した児童に配布する時間を短縮するために、音楽室に来る前に、座席の上に置いておきました。

入室した児童から「リコーダーと付属品は、音楽バッグの中に入れておいてね。」と言って、いつものように授業を始めました。

 

最初は、今月の歌「たなばたさま」です。

大きな声を出さずに、優しい声で歌えるように、ト長調に高く移調して歌いました。

 

そして、いよいよ、リコーダーの学習に入りました。

まずは、毎回の手入れのための小さなタオルを用意することを伝えました。

付属品の掃除棒とグリスは、家庭に持ち帰った時の手入れのために、自宅に置いておくことを伝えました。

授業後の手入れは、小さいタオルで水滴をふき取るだけです。

 

続いて、とりあえず、全部の穴をふさいでみました。

配布する前に、指掛けだけは装着しているので、その右手親指の置き方を教えました。

続いて、左手の親指→人差し指→中指→薬指と順に押さえていって、右手に入りました。

右手は、まず親指を指掛けの下においてから、4→5→6→7と、指番号を言いながら、穴をふさいでいきました。

 

次は、いよいよ音を出します。

「手をパーにしたら、好きな音を色々出してみましょう」

「グーにして上に上げたら、音を出すのを止めましょう」

とだけ指示して、とりあえず、好きな音を出させてみました。

 

予想通り、唄口から息を思いっきり吹いて、キーキーと高い音を出す児童が多いです。

でも、「ぐー」にしたら、パッと口を離した児童が多かったです。

その後、「リコーダーは、どんな音が出ましたか?」と訊くと、「うるさい!」「耳がキーンとする」「迷惑な音」と答えます。

それで、「それでは、“迷惑で(うるさく)ない音”を出しましょう」と言って、もう一度、音を出させました。

すると、多くの児童が息の強さを弱くして、うるさくならないように気を付けてくれました。

 

次に、口を付けない演奏の練習です。

私が、指だけで「メリーさんのひつじ」を演奏して聴かせました。

その後、「ひつじ」の部分だけ、指だけで出す練習をしました。

 

最初の「ひつじ」は、人差し指を叩きます。この音は、多くの児童が出すことが出来ました。

2回目の「ひつじ」は、親指と人差し指を押さえたまま、中指で「ポンポンポン」します。

これには、苦戦する児童が多かったです。

2本の指を「押さえたまま」にするのが、少し難しいようでした。

 

それから、私が通して演奏するのに合わせて、「ひつじ」部分だけ、私と一緒に指で演奏します。

今日が初めてなので、まだ、音が鳴らない児童も多かったですが、今後も毎回練習していきます。

 

ここで、もう一度、音を出す練習をします。

まずは、親指と人差し指を押さえたまま、[h(シ)]の高さで、「ナーーーー」と優しく歌います。

なかなか声が揃わないので、数回繰り返すと、少しずつ全員の声が揃うようになって来ました。

 

「今、優しく歌った時と同じ息の強さ、舌の動かし方で、音を出します」

と言ってから、唄口に口を付けて、音を出しました。

やはり、最初は、どうしても「吹いて」しまう児童が多いので、もう一度、小さい声で「ナーーー」と歌いました。

ということを数回繰り返しました。

 

「自分の音がはっきりと聞こえる人は、息をもっと弱くしましょう」

これも、数回繰り返すうちに、少しずつ音が揃って来ました。

「自分の音が聞こえなかった人?」→ 多くの児童が手を挙げました。

また、“音を切る時に口を離す” も、多くの児童が出来るようになりました。

 

次回は、2つの音で、色々な食べ物を「おしゃべり」する練習をします。

今後のリコーダーの授業が楽しみです。