今日は、3月11日。東日本大震災が起きた日です。

2011年なので、13年前のことになります。

ということは、今の小学生が生まれる前です。

 

その時、私は、大田区内の小学校で音楽専科として勤務していました。

その日は、午後から大田区の音楽の先生方が集まる研究会が予定されていて、勤務校から会場の学校まで自転車で移動する途中でした。

自転車で走っていると、突然、電線が大きく揺れ始めました。

最初は、「強風が吹いているのかな?」と思いました。

でも、その後、自転車で走ることが出来ない程、揺れました。

それで、慌てて自転車から降りて様子を見ました。

「とうとう、東京にも大きな地震が来たのか?」と、思いました。

 

揺れが少し収まったので、自転車を押して、会場の小学校までたどり着きました。

すでに、数名の先生方が集まっていました。

でも、その後、なかなか先生方が集まらず、その研究会は中止になりました。

 

それで、また自転車で恐る恐る勤務校に戻りました。

学校には、多くの児童が教室に分かれて待機していました。

低学年の児童が下校途中でしたが、多くの児童が学校に戻って来たそうです。

 

そのまま下校が出来ず、保護者への連絡も出来ません。

保護者が自発的に迎えに来るのを待つだけでした。

ニュースでは、「東北地方に大きな地震が来た」と報道されました。

東京でも、私が生まれてから一番大きな地震だと感じたのに、東北地方では、どんなに大きく揺れただろうか、と恐ろしくなりました。

その上、大きな津波がやって来て、とても多くの人たちが命を失いました。

 

勤務校では、結局、夜まで待っても保護者が迎えに来られず、保健室で止まった児童もいました。

教員も、管理職は泊ったそうです。

私は、夜になって、自転車で帰宅しました。

途中の幹線道路では、多くの人が車道にはみ出して歩いて帰宅していました。

信号機が停電のために点かず、道路が真っ暗になっていました。

今でも、その異様な道路の情景は覚えています。

 

その後、新潟や熊本、今年1月1日の能登半島と、時々、大きな地震がやって来ました。

関東地方にも、きっと、近い将来やって来るのだと思います。

その時になって慌てないように、色々と準備をしておきたいと思います。

 

震災で亡くられた多くの皆様の、ご冥福をお祈りします。