NHKで放送されている朝の連続テレビ小説「朝ドラ」が、昨日から放送再開されました。

昨年10月からの6か月間は、昭和の時代に活躍した女性歌手が主役の物語です。

 

今日は、第二次戦時下でも、慰問や海外で、3人の女性歌手が、素敵な歌声を披露されました。

歌うのは、もちろん女優さんですが、皆さん、素晴らしい熱唱でした。

 

一人の歌手は、楽団の皆さんと一緒に地方に慰問公演をされています。

今回は、広い公園のような野外でのコンサートでした。

ちょうど、宿泊していた宿で働いていた女性が、旦那さんが戦地で戦死されたという話を聞いて、ぜひ歌を聴いて欲しいと思ったそうです。

その歌は、自信の弟の戦死の知らせを受けた後につくられた「大空の弟」という歌です。

心を込めて歌われたその歌は、宿で働く女性を感動出せることが出来ました。

 

もう一人の歌手は、若い特攻隊員たちの前で歌われました。

明日にも戦地に飛び立ち、二度と帰らぬ運命が待っている兵隊さんたちです。

「皆さんが聴きたい歌を歌います」という歌手の呼びかけに、数名の特攻隊員が「別れのブルース」をリクエストしました。

この歌手の代表作で、全国で人気の名曲です。

 

歌い終わった後、特攻隊員たちは「これで思い残すことはありません。勇気をもらいました。」と言っていました。

歌った歌手は、その後、すぐに舞台裏に行って、泣き崩れるのでした。

普段、クールな表情で感情を表に出さないこの歌手も、若い特攻隊員たちの運命を思って泣き崩れたんだと思います。

 

もう一人の歌手は、中国で活躍する女性歌手です。

前述の二人の歌手が歌う歌を作曲した日本の作曲家が、中国の上海に渡り、独自のコンサートを開催し、そのコンサートで歌われました。

コンサートは大成功を収め、その後のパーティーで作曲家から「もう一度歌って欲しい」と頼まれ、ピアノ伴奏で歌いました。

この歌手は、朝ドラにしては珍しく、実在の人物の実名で出演されました。

演じ歌ったのは、ミュージカル等で活躍される日本人の女優で、歌は中国語で歌われました。

 

その歌声は、清らかに澄んでいて、高音が特に美しく、素晴らしい歌声でした。

たぶん、実在した歌手も、素晴らしい歌声だったんだと思います。

この歌手は、今回だけの出演だそうですが、その美しい歌声は、多くの視聴者の心に残ったことと思います。

 

実在の歌手がモデルになった物語ですが、女優さんたちが見事な歌を披露してくれました。

戦時中ということもあって、人々はこんな素敵な歌に心を救われていたんだと思います。

あらためて、歌の持つ力は、とても素晴らしいなと思いました。

 

今の世の中でも、一人でも多くの人たちを励ましたり勇気付けるような歌を、たくさん聴きたいです。

微力ながら、私も、そんな素敵な歌をつくって、皆さんに聴いていただく機会を持ちたいと思います。