一昨日、日曜日の劇団稽古で、公演最後に歌う歌が発表されました。
ミュージカル「レ・ミゼラブル」の “ 民衆の歌 ” です。
早速、歌詞カードが配られ、音源に合わせて歌う練習をしました。
私は、もちろん、この歌を知っています。
自分が歌ったことはありませんが、何度も聴いたことがあります。
でも、楽譜がないので、音を聴きながら頭の中で楽譜を書き音符に置き換えてから歌うという、面倒な作業でした。
「楽譜がないと歌えない」って、ちょっと不便ですね。
その後、他のメンバーからも「楽譜が欲しい」という声が上がりました。
この劇団でも、数年前の中間発表公演で、同じ「民衆の歌」を歌ったことがあるそうです。
その時の楽譜を「持っているはず?」というメンバーがいました。
翌日、自宅に帰ってから、あらためて音源を聴き、楽譜を書いてみました。
オリジナル音源は、どれも途中で高い音(G)が何度も出てきます。
一般の女性にとって、この高音Gを地声で出すのは、かなり無理があります。
それで、とりあえず、2度下げて(移調して)楽譜を書くことにしました。
劇団メンバーは、皆さん良い声で歌っていますが、基本的には地声で歌われます。
今後、少しコツを覚えれば、地声でも高音が楽に出せるようになると思います。
でも、練習時間は限られているそうなので、少しでも楽に歌うためには、全体的な音域を下げた方が良いと思いました。
基本的に斉唱(ユニゾン)で楽譜を書きました。
途中、男性が主旋律を歌い、女性が「アー」で歌う部分があるので、そこだけは混声(三部)合唱で歌うように書きました。
耳コピで音を取り、女性は二部にしましたが、無理して分けなくても(上だけで)良いと思います。
途中で、2回、転調します。
オリジナルでは、ヘ長調→ハ長調→変イ長調です。
最後に、「アー」と伸ばしてハモります。
ここは、ぜひ混声三部でハモりたいなと思いました。
ところが、何度聴いても、音が分かりません。
一番上の音は、「レ→ミ→ソ」とすぐに分かりますが、コードが少し複雑そうで、下の音が聴き取れません。
たぶん・・・と予想して、一番下(バス)を、「♭シ→ド→ド」と書きました。これは、何とか良さそうです。
たぶん、音はあと2つ位あるはずですが、聴いただけではなかなか分かりません。
それで、iPhone のピアノアプリで、音を弾きながら確かめていきました。
男性の高音は、良く聞こえます。
何度か聴いて、「ファ→ラ→♭ラ」と確認しました。
でも、この音だと、最高音「ソ」と中間音「ラ♭」が、半音でぶつかってしまいます。
本当にこの音で良いのでしょうか?下から「ド・♭ラ・ソ」という不協和音です。
楽譜では、女声を一番上と真ん中の音の二部、男声を真ん中と下の二部で書きました。
つまり、アルトとテノールが同音ユニゾンです。
基本的にソプラノ・バスの二部で練習し、男女とも音が取れる人だけ、中間音を歌うというのでどうでしょうか?
もちろん、私は、この中間音を気持ち良く歌います。
その後の、一番最後の和音は、きれいな「ド・ミ・ソ・ド」です。
オリジナルは変イ長調ですが、2度下げると変ト長調。最高音は♭Gです。
この音なら、女性でも多くの人が出せるはずです。
男声を「ド・ソ」、女声を「ミ・ド」というどこにでもあるハーモニーです。
パート別には、ソプラノ「レ→ファ→ミ→(高い)ド」、アルト・テノール「ファ→ラ→♭ラ→ソ」、バス「♭シ→ド→ド→ド」。
これなら、なんとか歌えるのではないかと思っています。
この最後の4和音だけは、ばっちり美しくはハモりたいです。
そうこうするうちに、劇団のグループLINEに、以前の楽譜のコピーがアップされました。
後半は、サビの部分が二部合唱にアレンジされています。
この楽譜を使って練習すれば、二部合唱になって盛り上がるでしょう。
とはいうものの、せっかく楽譜を書いたので、音源も付けて、劇団スタッフに送付しました。
また、「歌唱指導にも、ぜひ協力したい」と伝えました。
その後、「検討します。」とのご返信がありました。
もしかしたら、私の楽譜、「2度低く移調して歌う」が、採用されるかもしれません。
今回の「耳コピ」は、私としては、かなり苦戦しました。
でも、音を確認するためには、良い経験になりました。
これで、次回以降の練習では、気持ち良く歌うことが出来ると思います。
ちなみに、公演本番では、「ア カペラで歌う」という話もありました。
でも、途中でテンポが少し早くなる部分があるので、指揮者なしでのア カペラは難しいと思います。
それで、YouTubeでもいくつかアップされている、ピアノ伴奏での演奏が良いと思いました。
ピアノの楽譜は、ショップで探せば見つかると思います。
でも、せっかくなので、また耳コピしながら、自分でもピアノ譜&音源をつくってみたいなと思います。
スタッフの返信待ちです。
「民衆の歌」、今後の練習が楽しみです。