子育てが終わって、
一番つらかったのは、 暇になったことではありませんでした。
生きていく楽しみが、 何にもなくなったことでした。
朝起きても、 今日やりたいことがない。
誰かから連絡が来るわけでもない。
「今日どうする?」
なんて聞いてくれる人もいない。
買い物に行って、 ご飯を作って、 洗濯して。
テレビをつけて、 なんとなくスマホを見て。
気づいたら夕方になっている。
今日も、何にもなかったな。
そんな日が、 どんどん増えていきました。
子供が小さかった頃は、 あんなに一人になりたかったのに。
「たまには私だって自由になりたい」
何度そう思ったか分かりません。
なのに、 いざ自由になってみたら、
その自由をどう使ったらいいのか、 分からなかったんです。
趣味でも見つけたら?
友達と旅行に行ったら?
これからは自分の好きなことをしたらいいじゃない。
そんなふうに言われても、
その「好きなこと」が、 私には分かりませんでした。
子供のためなら、やることがあった。
家族のためなら、頑張れた。
でも「自分のため」と言われた途端、何も出てこない。
なんだか、 自分の中身が空っぽになってしまったみたいでした。
たぶん私はずっと、
「お母さん」でいることで、 自分の居場所を作っていたんだと思います。
ご飯を作れば食べてくれる人がいる。
何かあれば、 「お母さん」と呼ばれる。
面倒だと思ったことも、 もちろん何度もありました。
でも今思えば、
誰かに必要とされていることが、
私の生き甲斐だったのかもしれません。
だから、 それがなくなったとき、
私は何をしたらいいのか、 分からなくなりました。
仕事がしたいわけじゃない。
何かすごいことをしたいわけでもない。
お金持ちになりたいわけでもない。
ただ、
「今日も楽しかったな」
「明日はこれをしよう」
「ここに私の居場所がある」
そう思える何かが、 もう一度ほしかったんです。
50代になってから、 そんなものを探すことになるなんて、 思ってもいませんでした。
でも、
この頃の私はまだ知りませんでした。
自分の居場所は、
なくなったら終わりじゃない。
50代からでも、
もう一度作ることができるということを。
そして私はこのあと、 今までの私にはまったく縁がないと思っていた世界を知ることになります。
その続きはこのメール講座に書いてあります。