お誕生日のお祝いに、義母が送ってくれた花。
誕生日をなんとな〜く覚えているので、
早く届くのはご愛嬌(笑)
先日、お誕生日を迎えました。
もうお祝いするような歳でもないけれど、
こうしてお祝いしてくれる人がいることは、幸せなことだなぁと。
有り難いことです。
誕生日の日、朝イチでメールをくれたのは、父。
これは、毎年そうで、必ず一番に連絡をくれるのは父。
そして、毎回長文メールをくれます。
スマホの操作がままならないのに、
時間をかけて文章を打ってくれているのでしょう。
それだけでも、嬉しい。
今日は、父の話をします。
父は、昔から子煩悩で、
大切に育ててもらった記憶しかありません。
日曜日しか休みがなかった頃、
そして、平日は猛烈に働いていたサラリーマン時代に、
休みの日には、必ず一緒に遊んでくれた思い出。
たくさん写真を撮ってくれたこと。
どうしてそんなに家族を大切にしてくれるのだろう。
そう思うようになったのは、自分が家族を持ってから。
父がどれだけ、家族第一で過ごしてきたかを知って。
私がずいぶん大人になってから、
そんなことを父に聞くようになりました。
すると、父は、
自分がして貰えなかったことを子どもにはしてやりたかった。
と、話しました。
父は、戦前生まれ。
戦時中の混乱期、子どもだった父。
昔は、みんな貧しかったけれど、
そんな中でも、学校に行けないくらい貧しかった。
生きることで精一杯で、
学校へ行くみんなの姿を見ながら、農作業したり、木切を拾ったり。
先生の姿を見つけて、隠れるように仕事をしていた小学生時代。
欲しいものを買えるなんて、夢のまた夢だった時代。
進学するという選択肢などなく、
中学を出て、すぐに就職。収入は、全てを家に入れていたそう。
10数年経って、結婚が決まってから、
やっと自分で自由にお金を使えるようになったこと。
母は、その話を聞いて、涙が止まらなかったそう。
15歳から働き続けてきた父。
会社を早期退職したときは、「どうしてなんだろう。」
と、思ったけれど、今ならわかる。
しんどかったろうな。
退職してからの日々は、それは穏やかで。
本来、こんな人だったのかと思うくらいにおしゃべりをし、
家族一同驚いたのでした。
退職して、もう四半世紀が過ぎようとしています。
父が、退職してからが、父の本当の人生だったのかもなぁと、
好きなことをして過ごせるようになったのかもと、
そう思うようになりました。
今でも、人への気遣いを忘れない父です。
自分が50歳近くになって、父の凄さがわかるように。
だから、父を心から尊敬します。
私もそんな大人になれたらいいなぁと思うのです。