母がALSとわかった後から亡くなるまで本当にあっという間だった。

本当はもっと一緒にのんびりする時間を作りたかった。
ただ話を聞いたりしてあげたかった。


私と母は色々とあって、心にわだかまりがあるままだった。
それを私の子が生まれたことをきっかけに、ほんの少しずつ少しずつなくしていっているその最中でした。
もちろん子がうまれてからも色々あって、母に対して悲しい気持ちや憤り、なんとも言えない気持ちになることもあった。

なので、余命を宣告されても、私は母に大好きって言えなかった。
弟は母に母さん大好きって伝えていたけど、私はどうしても言えなかった。


亡くなった後、父から遺書が渡された。

その中には
いっぱい悲しい思いをさせてごめんなさいと、震える字で書いてありました。

手も指も動かすことが難しい中で、どんな思いでこれを書いたのか。
人生の最後に娘に書く手紙を、ごめんなさいにしてしまったこと
大好きと伝えらなかったこと
もういいよって許してるっていってあげれなかったこと

声を出して泣きました。