妊娠が分かった日。

医師から小さなプリントを渡され、禁止事項や積極的にとった方が良いとされる栄養素の説明などを受けた後。

看護師さんからこれからの生活の過ごし方や気を付ける点の説明を受けました。

 

その際、高齢出産の人には説明することになっているのですけれど…と一言添えて、NIPTという新型出生前診断ができたこと、希望する場合は自分で手続きをしなければならないことなどをさらっと説明されました。

 

恥ずかしながら、私はNIPTの名称すら知りませんでした。

 

出生前診断があることは知っていました。(でも、しゅっせいまえしんだん と読むものだと思っていました…。字面でしか知らなかったんですね)

でも、羊水検査くらいしか知らなくて、さらに染色体異常は21トリソミー…ダウン症しか知らない、そんな無知っぷりでした。

 

出生前診断でわかること、わからないこと、その種類。

スマホで調べてびっくりしました。

自分があまりにも無知だったこと。胎児にこんなにも多くの病気があること。

わからないことだらけながらも、週数が早く、非確定診断ながらも的中率の高いNIPTを受けることを決意しました。

 

夫婦で決意したのは、妊娠7週の頃でした。

 

なぜ受けることにしたのか。

それは、妊娠が分かる以前からなんとなく、お互いに高齢であることから(主人は41歳です)妊娠したら検査をしないとね、と話し合っていたからです。

万が一障碍があった場合、両親が高齢で、兄弟親戚が少ない私たちには育てられない、分かった時点で堕ろすしかないね…と決めていました。

この辺の考え方は様々でしょう。私たち夫婦は、この時点で選択をしていました。

……実際になるとは思っていなかったからこそ、決断できたのかもしれません。

それでも、今であっても同じ選択をすると思います。

高齢で両親の先が短いこと、その時頼れるのは妹の子供だけになってしまうだろうこと、障害を持つ児童の兄弟が苦労しているのを見たことがあること、現状の日本の差別意識…それらを考えて判断しました。

これらの是非は、各自違っていいのだと思います。

こういう考え方をしている人たちもいるんだ、と思っていただけたらと思います。

 

私たちは高齢です。リスクがあります。

そのうえで、子供を望んでいます。すべてが終わった今も。

性別なんてどちらでもいい、健康でさえいてくれたら…。そう願っていたし、その願い想いは変わっていません。

 

その上で、病院から新しい検査方法を教えていただいた事で、知識も加わり、高額ではあるけれど母体にダメージのないNIPTを受けることにしました。