どーも管理人のHaRuです!

前回の準備編に引き続き、今回はルアーの削り出しをしていこうと思います。

ある程度の外観、シルエットを決めることに加えてここでしくじると最終的に泳がなくなることもあるので慎重にしていきましょう♪(といっても全部感覚で決めるだけですが、、笑)

 

    
下書き

 

用意した木板を削っていくのですが、そのままカッターでいくと間違いなく思っている形になりません。なので木にマジックペンやボールペンを使ってどのような形にするのか描いていきます。

 

こんな感じで出来ました!

ここでサイズも決めていくのですが、筆者は「どーせ作るなら大きいのでしょ!」と調子に乗った結果この時点で28㎝になっていました。完全にジャイアントベイトですね笑 ちなみにあとで、ジョイントの隙間ができたりテールの装着をしたりするので全体の長さは思っているより長くなります。例えばジョインテッドクロー178クラスのものが作りたい場合は、この時点では14㎝~15㎝ほどにしておきましょう。

 

    
削り出し

 

下書きで作りたい形が定まったところで、いよいよ削っていきますよ~

怪我に気を付けてゆっくり少しづつ削っていきます。早く形にしたくなりますが、急いでやろうとすると誤った箇所まで切ってしまい、取り返しがつかなくなります。特に、慣れないうちは急ぐとロクなことになりません。

まあちょっとくらいなら問題ないのですが、筆者はこれで完成間近のものをおしゃかにしました。おそらくルアー製作の中で一番時間と労力がかかる作業ですので、その時は発狂しそうになりましたね笑

みなさんはこんなバカなことをしないためにも根気よくゆっくりすることをオススメします。

削った後の様子です!

下書きした部分を削るだけですね。大変な作業ですので、どこか一辺を木板の端に合わせて削らずに済むようにすると楽ですよ♪(この写真ではルアーの腹側の面のことですね)

さらに、この段階では本当にただの魚型の板なので、角をとってより魚っぽい見た目にしていきます。最近のルアーは様々なスタイルがあるので、どれだけ形を整えるのかはお好みで大丈夫です。基本的には魚のシルエットに近づく(角を取って滑らかにする)ほどナチュラルな動きに、フラットサイドのままであるほどキレのあるアピール重視の動きになります。筆者は少しだけ角を削った程度で、ほとんどフラットサイドという感じに整形しました。

写真では分かりにくいですが、角が取れてツルツルになりました!

この後の作業がやりやすくなるので、この時一緒にジョイントの位置、ラインアイ、フックアイの挿入位置も決めておきましょう!

ジョイントは糸鋸で斜めに途中まで切れ目を入れ、アイは差し込みたい部分にペンでマークしておく感じです。詳しくは下のウエイト調整時の写真を見て頂けると分かりやすいと思います。

 

    
ウエイト調整

 

形ができたところでルアーの心臓部、ウエイト調整をしていきます!

一番大変なのは削り出しでしたが、こちらは一番難しい作業です。ビッグベイト特有のS字アクションは繊細なバランスの上で成り立っているのでここをミスるとI字系になったり、酷い場合は巻くとグルグル回ってしまい使い物にならないものになったりします。慣れてくると適当に作っても泳ぐようになるのですが、慣れるまではこの工程は特に慎重にしていきましょう。

まずは、整形したルアーに適当なウエイトをテープで貼り付けて、お風呂へ向かいます。浮き具合を確認し、大体背中がちょっとだけ水面から出る程度に調整します。この時に同じ重さのウエイトでも、貼る位置を変えて浮き姿勢を調整しましょう。頭下がりにすると泳ぎだしの動きが滑らかになるので、筆者は常にフロントフック付近にウエイトを集中させて頭下がりにしています。

※家族に見つかると怒られる可能性があります。浮き姿勢の調整中は背後に細心の注意を払いましょう。

ウエイトの重量、位置が決まったら、その箇所をカッターで削って穴を開けていきます。使う木の種類にもよりますが、ウエイトを入れるスペースはかなりギリギリになることが多いです。せっかく整形したルアーを壊さないように注意して削りましょう。

ウエイトを入れる穴ができたら、ウエイトを入れて、エポキシ接着剤を流し込んでいきます。本来はパテを使って隙間を埋めるのですが、エポキシ接着剤は硬化後の硬度が高いので、接着剤兼パテの役割を果たしてくれます。

バルサなどの比重の軽い、削りやすい木を使っているともっとパンパンになるのですが、今回は比重の重い、硬い木を使ったので割と余裕でしたね。

 

    
ジョイントの切り離し&
ヒートン装着

 

工程2の最後で入れたジョイントの切れ目を切り進めて分断します。ただ、ここでそのままヒートンを挿して連結させるとジョイントの隙間が物凄く大きくなって不格好になってしまいます。そこで、ジョイントの>>という形になっている切り口の、尖っている方(尻尾側)のヒートンを付ける位置に穴をあけて、ジョイントアイが埋まるようにしておきます。

ここまで終わったら、一度ルアーは置いておいてヒートン作りにシフトしましょう!

自作ヒートンの場合、ジョイント部分の連結が後で出来ないので作るときに一緒に連結したバージョンを必要なだけ作っておきます。この作業は正直面倒で完成した後の耐久性も落ちるので筆者は大人しくルアー製作用のヒートンを購入しました。6本入りで200円ほどと大して高価なパーツではないので釣具屋さんで探してみるといいですよ♪

(自作ヒートンを使う場合)

今回の場合ではラインアイ×1、フックアイ×2、ジョイントアイ(連結)×4で作っていきます。針金とペンチを用意して、針金を15㎝程にカット、(長すぎたら後でカットできるので少し長いくらいにしておくといいです)できたら半分に軽く折り曲げ、折った部分をペンチで挟んで両端を指で捻じりに捻じっていきます。連結バージョンは、完成したヒートンの穴にもう一本の針金を通して軽く折る、後は同じ手順です。ヒートンが完成したら挿入部位にピンバイスで穴を開け、エポキシ接着剤を付けて捻じ込みます。自作のものは無理やり入れると形が歪むので入らない場合はピンバイスで少し穴を広げましょう。

(既製品ヒートンを使う場合)

既製品は?のような形になっているので、後から連結することができます。なので何も考えずに必要な本数だけ接着剤を付けて差し込むのみです!

もうほぼルアーですね♪

今回はこの辺までにしておきましょう。

なかなか大変な作業が続きましたが、ここまでくるとアクションに関わる工程は終わりです。後は外見を煮詰めていくだけですね♪

もう完成は間近ですのであと少し頑張っていきましょう!

ではまた~