川のほとりの芥子の花。 | 春田蘭丸のブログ

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願わくは角のとれた石として億万年を過ごしたい。

 わかりあえず労りも互いになければ
 僕ら共に過ごす意味もない。
 話し合いは端から決裂。
 そもそも共通の話題も共通の言語もない。

 他愛ない雑談にすら共通の話題
 共通の言語が必要だというのに、
 君と今更なにを語り合えるというのか?
 距離を置き勝手に生きると一人パンツを脱ぐ。

 僕と君を向き合わせる机など必要ないのだ。
 橋のない川が僕らの間を流れていればいい。
 しゃがみ込むほとり疼きは自ら処理するから、
 幻想へ誘う芥子の花そこに咲いていてほしい。

 青臭い季節とうに過ぎて一人遊びにも慣れたと
 川むこうの君を醒めた心もて遠く見ている。
 見知らぬ誰かと天気の話をしている気がする。
 五月晴れの下のその笑顔が遠目やけに寂しい。