わかりあえず労りも互いになければ
僕ら共に過ごす意味もない。
話し合いは端から決裂。
そもそも共通の話題も共通の言語もない。
他愛ない雑談にすら共通の話題
共通の言語が必要だというのに、
君と今更なにを語り合えるというのか?
距離を置き勝手に生きると一人パンツを脱ぐ。
僕と君を向き合わせる机など必要ないのだ。
橋のない川が僕らの間を流れていればいい。
しゃがみ込むほとり疼きは自ら処理するから、
幻想へ誘う芥子の花そこに咲いていてほしい。
青臭い季節とうに過ぎて一人遊びにも慣れたと
川むこうの君を醒めた心もて遠く見ている。
見知らぬ誰かと天気の話をしている気がする。
五月晴れの下のその笑顔が遠目やけに寂しい。