暗い腐れに年がら年中蛆虫が沸く心。
それでも時に蝶よ花よと浮かれることもある。
特にこんな爛漫の世に放り出されれば
蛆虫も蜜のハーモニー奏で始めて。
浮かれ序でに真実を映す鏡を叩き割り、
等身大逸脱した優雅な己を今日は生きよう。
素敵なカップをスプーンと鳴らして
午後のティータイムの準備も始めよう。
頭の中に敷かれた線路を走る春の列車が
今どこにも無いはずのロンドン橋を渡る。
まもなく僕の駅にも到着するだろう。
僕の駅に降り立つのは貴婦人の君ただ一人。
今はや華麗な僕は臆せず君をウイットで迎え、
ときめきを洗練のエスコートに様変えるさ。