心の列車が渡るロンドン橋。 | 春田蘭丸のブログ

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願わくは角のとれた石として億万年を過ごしたい。

 暗い腐れに年がら年中蛆虫が沸く心。
 それでも時に蝶よ花よと浮かれることもある。
 特にこんな爛漫の世に放り出されれば
 蛆虫も蜜のハーモニー奏で始めて。

 浮かれ序でに真実を映す鏡を叩き割り、
 等身大逸脱した優雅な己を今日は生きよう。
 素敵なカップをスプーンと鳴らして
 午後のティータイムの準備も始めよう。

 頭の中に敷かれた線路を走る春の列車が
 今どこにも無いはずのロンドン橋を渡る。
 まもなく僕の駅にも到着するだろう。

 僕の駅に降り立つのは貴婦人の君ただ一人。
 今はや華麗な僕は臆せず君をウイットで迎え、
 ときめきを洗練のエスコートに様変えるさ。