育むシャドー。 | 春田蘭丸のブログ

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願わくは角のとれた石として億万年を過ごしたい。

 色もなく形も成せず
 行き場もないシャドーが
 路傍の石につきまとう。
 
 自己形成を放棄して
 憐れ生き場もない身には
 あるいは飼うに相応しいシャドー。

 ここは一体どこなの?
 呻きの狭間に問うシャドー。
 どこでもないさ只の袋小路さ。

 当てもないなら留まるもいいさ。
 確かにここは笑えやしないが
 慣れてしまえば無表情も気楽さ。
 
 忌み嫌われて流離い続けたシャドー。
 辿り着いたのが同類相憐れむ心で良ければ、
 わが影と同化するまで君を密かに育もう。