丘の上のあの場所。 | 春田蘭丸のブログ

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願わくは角のとれた石として億万年を過ごしたい。

 子供の頃に望んで、
 だけど仲間に入れてもらえなかった。
 丘の上のあの明るい場所には。

 そよ風に頰を撫でられながら
 日差しに輝く君と対等に踊りたかった。
 君の友達の友達にもなりたかった。

 誰にも馬鹿にされたくなかったんだ、
 お天道様の下で皆と輪になり笑いたかった。

 決して迎え入れてもらえないあの場所を、
 どぶ臭き地下なお夢見る牙折れた老いた鬼は。