今年楽しみなのは大河ドラマのゆかりの地巡り。 | 春田蘭丸のブログ

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 今年の大河ドラマの主人公が徳川家康と知った時は、又オーソドックな人物を取り上げるんだな……と途惑いが先だった。幾ら何でも今さら家康はないだろ?……と。昨年は脚本が三谷幸喜で題材が陰惨なことで有名なあの黎明期の鎌倉幕府。笑いに結びつけ難いあの時代を基本コメディー作家の三谷幸喜が一体どういう手腕で自分の色に染めるか、その辺も含めて始まる前から期待にかなり胸を高まらせていた。そして実際に観てみればその期待値を軽々上回るさすがの出来だったので、年間を通して大いに楽しませてもらった。主舞台としてはあまりドラマ化される機会のない坂東武者の世界を大いに堪能。実朝に対する興味を再燃させてもらえたのも刺激となった。
 それに比べて今年の大河ドラマは……
 どうする?……って言われれば、大河ドラマを完全に切る一年は寂しいので、取り敢えず観る。観るは観る。しかし今回はときめきが今一つ湧かない。取り上げられているのが家康という食傷気味の題材であること。野暮になるからここでは言及しないが、他にもマイナスポイントとなる情報が色々絡み合って尚更ね。
 実際、既に初回は放送されているが、まだ観ていない。録画はもちろんしてあるので、いずれ観るであろうが、すぐに観たくなる衝動が今のところ湧かないのが正直なところだ。
 今年は年間を通して付き合うのが苦痛だった究極の駄作、あの『花燃ゆ』を上回っていたらそれでよし。端から期待値を著しく低く観ることにしよう。
 その代わり今年の大河ドラマで楽しみなのは、ゆかりの地巡りだ。
 六年前に放送された『女城主 直虎』の時は桶狭間の合戦場跡。更には物語の主舞台となった井伊谷巡り。いずれも今も忘れ難い良い散策が出来た。三年前の『麒麟がくる』は残念ながらコロナ禍もあり、あまり散策出来なかったけれど、それでも岐阜公園に設置された大河ドラマ館を訪問。ついでに岐阜城にも久々に登り、春の良き一日を得られた。明智城跡地も訪問できた。
 そんな感じで、この地方が主な舞台となる大河ドラマで楽しみなのは、ゆかりの地巡りだ。既に今年の大河ドラマ館はどこに設置されるのかはインターネットでチェックしてある。岡崎か浜松いずれかだろうと思っていたら、今年は二館に分けて設置されるみたいだ。一つは予想通り岡崎。岡崎城の建つ岡崎公園内ある『三河武士のやかた 家康館』を利用するという。もう一つは予想が外れ、同じ静岡県ではあるが、浜松ではなく静岡市の方。浜松だったら行けたけど、さすがに静岡市までわざわざ大河ドラマ館を目当てに行くのは難しいかな。しかし岡崎公園ならわけない。岡崎城も三河武士のやかたも以前に訪れたことのある場所ではあるが、せっかくなので勤務明けでも利用して一度は再訪しよう。
 ゆかりの地巡りで取り敢えず最初に行く地は既に決めてある。安城市にある本證寺。三河一向一揆の敵方で、若き日の家康を大いに苦しめた相手。これに関しては以前、同じ安城市にあるデンパークに遊びに行った際、名鉄の南桜井駅という場所で降りたけど、そこの駅前ロータリーの案内看板に近場の観光地として紹介されていたのだ。その時はデンパークに行くのが目的で連れも居たので諦めたが、ずっと記憶に引っかかっていた。良い機会なので、春の勤務明けを利用した今年の散策第一弾はこの地と決めた。
 他にもドラマに年間付き合ってゆくなかで、行きたくなるゆかりの地が現れたら幸いだ。純粋にドラマの出来は二の次、三の次として、今年はそっち方面で楽しめたらそれで十分。報告が遅くなったが、そう言えば今年2023年の最初にゲットしたポケモンが、シキジカという鹿をモデルとしたポケモン。これに関しても、今年は奈良を訪問しなさいというポケモン世界からのお告げと手前勝手に考えて、奈良公園を選ぶかどうかは別として、一度は奈良のどこかの地を訪れたい。
 そんな次第で、今は春から初夏にかけてどこへ行くか計画を立てながら、一番嫌いで冬季鬱が募る一月を耐えている。
 今年の散策は、今年の行動は、もう、すべておひとり様でよい……そんな風に歯軋りで寂しさも堪えながらね。