生き方が間違っているって
お為ごかしに絶えず注意された。
その都度僕は途方に暮れた。
鳴くことも出来ない憐れ蛙と泣き続けた。
考え方を改めろ。
その価値観を認めない。
お前の存在そのものが不愉快だ。
甲羅に身を竦めるしか出来ない鈍重な亀。
わかっているさ、
自分でもどうしようもないことも含めて。
わかっている皆まで言うな、
持って生まれた恥多き性のことも。
鳴けない代わりに涙で歌を紡いできた。
甲羅のなかで震えながら美しい夢も見た。
病んだ心で間違い続けた人生を
静かな笑みと共に今は誇ろう。