間違いだらけの人生だった。 | 春田蘭丸のブログ

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願わくは角のとれた石として億万年を過ごしたい。

 生き方が間違っているって  
 お為ごかしに絶えず注意された。
 その都度僕は途方に暮れた。
 鳴くことも出来ない憐れ蛙と泣き続けた。

 考え方を改めろ。
 その価値観を認めない。
 お前の存在そのものが不愉快だ。
 甲羅に身を竦めるしか出来ない鈍重な亀。

 わかっているさ、
 自分でもどうしようもないことも含めて。
 わかっている皆まで言うな、
 持って生まれた恥多き性のことも。
 
 鳴けない代わりに涙で歌を紡いできた。
 甲羅のなかで震えながら美しい夢も見た。
 病んだ心で間違い続けた人生を
 静かな笑みと共に今は誇ろう。