僕の休日の密度は薄い。 | 春田蘭丸のブログ

春田蘭丸のブログ

願わくは角のとれた石として億万年を過ごしたい。

 休日は憐れ少なき日々の
 秋の日の偶の休日、
 久々の休日、
 なぜ朝の覚め際から死にたさ募るのだろう。

 驚く勿れ、
 この世に生まれて半世紀以上を
 この身この心で過ごして
 今だ人生の楽しみ方を僕は知らないのだ。

 成熟はあまりに遠く、
 熟れた柿食めど
 病床で子規が得た喜びより
 僕の休日の密度は薄い。

 鬱々と心塞いでいる間に
 せっかくの休日は無惨に奪われてゆく。
 窓の向こうは晴れているのに
 暗き自部屋で希死念慮をもてあます。