僕の休日の密度は薄い。 休日は憐れ少なき日々の 秋の日の偶の休日、 久々の休日、 なぜ朝の覚め際から死にたさ募るのだろう。 驚く勿れ、 この世に生まれて半世紀以上を この身この心で過ごして 今だ人生の楽しみ方を僕は知らないのだ。 成熟はあまりに遠く、 熟れた柿食めど 病床で子規が得た喜びより 僕の休日の密度は薄い。 鬱々と心塞いでいる間に せっかくの休日は無惨に奪われてゆく。 窓の向こうは晴れているのに 暗き自部屋で希死念慮をもてあます。