僕の目覚めはいつでも悪い。 | 春田蘭丸のブログ

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願わくは角のとれた石として億万年を過ごしたい。

 生きねばならない目覚めは
 この頃いつだって悪い。
 例え休日とて。
 例え窓が初夏の日差しに輝いていたとて。 

 僕の目覚め、
 まず最初の思念の大方は
 生きたくない!……だ。
 もう駄目だという思念と共に。

 自らの手首を裂くイメージに
 錯乱する母の面影が踊る。
 静まれ静まれと懸命に
 既に老いた一日はそこから始まる。

 例え連休の初日とて、
 例え鳥の囀りが聞こえたとて、
 僕の一日は喜びからは始まらず、
 そこから何とか一編の詩を目指すのだ。