戦争が始まった。 戦争が始まった。 だけど戦争が始まる以前から 希死念慮と共に生きてきた。 戦争が始まっても 僕の暮らしは変わらない。 だけど何も始まらなかった僕の心に 祈りが一つ、 確かに増えた。 何が起きても弱くて駄目な 哀しい心のかそけき祈りだ。 死にたさに苛まれながら祈る僕の 途方に暮れた空が あのウクライナへも続いている。 春の兆しを絶えず裏切り、 なぜ繰り返し繰り返し暗くなるのだろう。