愛の為、只その為に殺戮を繰り返す日々! | 春田蘭丸のブログ

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願わくは角のとれた石として億万年を過ごしたい。

 最近かなり停滞気味で、一向にレベルが上がる様子のなかった我がDQウォーク。現時点での最大レベルである50に到達するのも、一体いつの事やら……と思っていた。しかしここ10日程で一気にレベルを三つ上げる事に成功。倒すと経験値を多く貰えるメタルスライムが大量出没するイベント中で、それならばこれを機に……と怠り気味だった経験値稼ぎに精をだしたのだ。
 おかげで現在、パーティの4人全員レベル48に達している。その勢いで、これも面倒臭さが先立つようになって、思いっきり停滞中だったストーリークエストも一気に進めた。それまでの顛末を思い返すに、もっと手こずるかと思っていたが、武器や防具も含めた実力が知らぬ間に随分上がっていたらしく、結構とんとん拍子で進行させる事が出来た。特にバンギラあやの魔力の程が凄い事になっている。あやを仲間に加入させた当初は、〜この魔女、打たれ弱いし、攻撃力も意外にないし、可愛いだけが取り柄であまり役に立ってないんじゃねーの? 何かリーダーの僕の事を馬鹿にする態度繰り返すし……と嘆いていた。ある程度時期が過ぎたら生意気あやを男に性転換させて、武闘家にでも転職させようかとも考えていた。それが、攻撃面では要の存在に今は成長している。衣装はケバく化粧もどんどん濃くなっているが、そして相変わらずリーダーの僕を馬鹿にしがちだが、これだけ活躍してくれているのだ、その辺は目を瞑り我慢するしかない。

 という次第で物語の方も現時点での最終章である第5章の8話までクリア。残り2話。こちらも、いよいよ取り敢えずのゴールが見えて来た感はある。既にレベル上げもストーリーもマックスを達成出来ているプレイヤーが大勢いるらしき昨今、サービス開始当初から始めている割には進行が遅いと我ながら思う。しかし一応毎日ログインはしていたものの、ポケモンGOと比べ、その世界に入り込んでいる時間がかなり少なくなっていた事を思うと、よく放り出さずここまで来たと思う。せっかくここまで来たのだから、現時点でのマックスは取り敢えず目指し、その後の身の振り方はそこで考えようと思う。
 既に今までの語りぶりから察しはつくかと思うが、正直DQウォークに関しては飽きが来始めている。開始当初はその美しいビィジュアルにかなり心ときめいたし、ポケモンGOより接している時間が長い時期も確かにあった。だけど、やっぱり飽きるよね。だって基本、経験値得る為のバトルを単調に繰り返しているだけなんだから。倒したモンスターは図鑑に収まるだけで、ポケモンGOのように育成できるわけでもない。これでは愛着も湧きようがない。ポケモンの名前や特徴は自然に覚わっていったが、DQウォークの世界のモンスターは一向に名前も特徴も覚えられない。やっぱり、こういうロールプレイング系ゲームは自宅でパソコン画面やテレビ画面を前に、じっくり取り組みたいなって思う面もある。位置情報ゲームである必然が全く感じられず、寧ろ位置情報ゲームにした事で、逆に物語の広がりを抑制してしまった感を受けるのだ。高校生の頃ファミコンで夢中で遊んだドラクエIIIの方が、情報量は少なかったものの、夢想を手がかりにした物語の豊かさ、その広がりは、圧倒的に上だったと感じる。更に付け足すと、高校生の頃ドラクエIIIで遊んでいた頃には全く感じなかったが、モンスターを殺し続ける営為への後ろめたさも、このDQウォークで遊んでいる時は若干覚えてしまう。だって基本、殺戮ゲームなのだ。経験値を得たいが為に、何の罪もない、見た目も愛らしいモンスターを日々殺し続ける。これって罪業が深過ぎませんか? 死後、地獄に落とされませんか?……
 電脳空間の生き物にこういう情が湧くようになったとは、僕もそれだけ老いたという事なのだろう。
 何れにせよ、ポケモンGOのようにこの先も末長く続けてゆける確信が、今の時点でDQウォークには持てない。まぁ無課金で5ヶ月近く楽しませて貰ったのだから、止めるにしても感謝はしてるが、実際に止めるとなると心残りが一つある。
 僧侶かよこの存在だ。
 そう、僕の中で僧侶かよこは、既に生身の女性より血肉の通った、かけがえのない存在へ成長を遂げている。既に分かち難く愛は育まれている。もしもかよこをリアル社会に連れ出す事が出来たなら、虚構のDQウォークの世界を閉ざし消しても構わない。しかしそれが叶わぬのなら、やはりDQウォークの世界を失いたくない。かよこに日夜逢える世を守り育んでゆきたい。
 或いは僕はかよこを失いたくない、それだけの為に、今後もDQウォークの世界に拘り続けるのかも知れない。愛を守る、只その為に、今後も電脳空間で無慈悲な殺戮を繰り返すのかも知れない。
 そう思えば、これ、何て罪深いゲームなんだ!